開講年度 2007
教育課程名 夜間コース 主専門教育課程 学科別科目
授業科目番号 17
授業科目名 電子物性論
開講曜日と時限 月曜日 1,2時限(17時〜18時30分)
教室番号 C307
開講学期 後期
単位数 2単位
対象学科・学年 電気電子工学科3年
必修・選択の別 選択
授業方法 講義
担当教員 植杉克弘(UESUGI, Katsuhiro)(電気電子工学科・電気エネルギー・エレクトロニクス講座)
教員室番号 Y701
連絡先(Tel) 0143-46-5546
連絡先(E-Mail) uesugi@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 月曜日 15:00〜16:30
火曜日 16:30〜18:00
授業のねらい 本科目は固体結晶などの電子的性質に関連する物性を理解するため、量子論の初歩から始め、固体中の電子の挙動を検討する。後続の半導体工学を理解するためにも準備段階として必要である。
到達度目標
1. 電子物性に関する基本的用語を理解し、使用する事ができる。
2. エネルギーバンドの理論を学び、固体中の電子の基本的な振る舞いを理解する。
授業計画
1週目 電子物性の概要
2週目 空間格子と代表的な結晶構造
3週目 1次元格子振動
4週目 格子振動の量子化
5週目 固体の熱的性質
6週目 古典的電子伝道モデル
7週目 量子力学の概要
8週目 シュレディンガーの波動方程式
9週目 トンネル効果、水素原子
10週目 金属の自由電子モデル
11週目 フェルミ・ディラック分布
12週目 クローニッヒ・ペニーのモデル
13週目 結晶における電子の運動、正孔
14週目 金属・半導体・絶縁体のバンド構造
15週目 半導体、ホール効果
教科書及び教材 松澤剛雄・高橋清・斉藤幸喜 共著「電子物性」森北出版 定価(2300円+税)
他に授業に必要な資料は適宜プリントとして配布する。
参考書 C.Kittel著(宇野ら訳)「固体物理学入門 上」丸善
小泉義晴・高橋宣明著「固体電子論の基礎」東海大学出版会
花村榮一著「固体物理学」裳華房
成績評価方法 定期試験(期末試験)による。60点以上を合格とする。
履修上の注意
1. 授業の変更や緊急時の連絡は授業中または掲示板で通知をする。
2. 再試験は原則として行わない。
3. 不合格者は再履修すること。
教員からのメッセージ 電気電子工学において電子材料の性質を理解することは重要である。それは単なる素子の材料としてではなく、材料の持つ特性を応用した回路素子に結びつくからである。
学習・教育目標との対応
関連科目
その他