開講年度 | 2007 |
教育課程名 | 主専門教育課程 学科別科目 |
授業科目番号 | 20 |
授業科目名 | 電磁気学III(Electromagnetizm III) |
開講曜日と時限 | 火曜日7,8時限(午後14時35分〜16時05分) |
教室番号 | A333 |
開講学期 | 前期 |
単位数 | 2 |
対象学科・学年 | 電気電子工学科3年 |
必修・選択の別 | 必修 |
授業方法 | 講義 |
担当教員 | 川口秀樹(KAWAGUCHI,Hideki)(電気電子工学科・通信・先進計測講座) |
教員室番号 | F207 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5510 |
連絡先(E-Mail) | kawa@mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー | 水曜日 16時〜17時,18時〜19時 |
授業のねらい | 電磁場は,その時間変動の仕方に応じて大別され,静電場・静磁場,渦電流場(電磁誘導現象)および,電磁波に分類される. 本授業では,電磁波に関して,マクスウェル方程式からの波動方程式の導出等の理論,および,反射・屈折などの電磁波の性質を修得する。 さらに,スカラー・ベクトルポテンシャルによる電磁気学の表現方法など,体系化された電磁気学の理論を修得する. |
到達度目標 |
1.マクスウェル式に関連する基本的なベクトル公式を理解し,波動方程式など種々の基本方程式を導出することができる。(計算力,30%)
2.電磁波の現象を理解し,その伝播・反射・屈折などの概念や考え方を正確に述べることができる。(知識力,30%) 3.スカラー・ベクトルポテンシャルによる電磁気学の表現方法など電磁気学の理論面を体系的に理解し,適切に説明できる。(論理力・理解力、40%) |
授業計画 |
1週目 シラバスの説明、静電場・静磁場の復習
2週目 電磁誘導の復習,積分形式と微分形式 3週目 マクスウェル方程式と電磁波(変位電流)pp.316-321(教科書) 4週目 マクスウェル方程式と電磁波(波動方程式)pp.321-323 5週目 マクスウェル方程式と電磁波(平面波) pp.323-329 6週目 マクスウェル方程式と電磁波(周波数領域) 7週目 電磁波の性質(境界条件,反射,屈折) pp.342-353 8週目 電磁波の性質(偏波) 9週目 電磁波の性質(ポインティングベクトル)pp.333-337 10週目 中間試験 11週目 スカラー・ベクトルポテンシャル(波動方程式) 12週目 スカラー・ベクトルポテンシャル(グリーン関数) 13週目 スカラー・ベクトルポテンシャル(電磁波の放射) 14週目 電磁場の諸定理(双対性,表面等価定理) 15週目 電磁場の諸定理(ヘルムホルツの定理) 定期試験 |
教科書及び教材 |
山口著「基礎電磁気学 改訂版」電気学会 定価(2600円+税)(前半9回)
安達,米山著「電波伝送工学」コロナ社 定価(3200円+税)(後半5回) |
参考書 | パノフスキー・フィリップス著(林,西田共訳)「電磁気学」(上,下)吉岡書店 定価(4500円+税,4300円+税)(図書館に所蔵) |
成績評価方法 |
100点満点で中間試験50点、定期試験50点の割合で評価する。
各到達度目標の評価方法は,次のように行う. 目標1.中間試験,定期試験において計算問題を出題し,達成度を評価する. 目標2.中間試験,定期試験において論述問題を出題し,達成度を評価する. 目標3.中間試験,定期試験において論証問題を課し,評価する. |
履修上の注意 |
1)オフイスアワーのみならず,空き時間なども随時質問は受け付ける。
2)授業の変更や緊急時の連絡は授業中または掲示板で通知をする。 3)再試験は行わない。 4)不合格者は再履修すること。 |
教員からのメッセージ | 本科目は、暗記的な要素はほとんどなく、体系的な理解を要し、すべて前の授業からの積み重ねである。 授業に出席し積極的に不明なところを質問するなど、その都度その都度、授業内容を理解しておくこと。 |
学習・教育目標との対応 |
この授業の単位修得は、JABEE基準1(1)の (c):数学,自然科学および情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力,(d):該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力の 分野別要件 (a) プログラムの目標実現に必要な基礎となる数理法則と物理原理に関する理論的知識(専門に関する基礎学力)、に対応している。
学科の学習・教育目標の、(B-1)電気電子工学分野に関連する基礎的な事項について説明することができ、定量的に計算することができる 、に対応している。 |
関連科目 |
この科目の履修にあたっては、2学年開講の電磁気学Iと電磁気学IIの単位を取得しておくことが望ましい。
今後の関連科目は,3学年後期開講の無線伝送工学と伝送回路工学である。 |
その他 | 特に無し。 |