開講年度 | 2007 |
教育課程名 | 主専門教育課程 学科別科目 |
授業科目番号 | 15 |
授業科目名 | 情報電子工学概論 |
開講曜日と時限 | 火曜日1-2時限 |
教室番号 | N401 |
開講学期 | 前期 |
単位数 | 2 |
対象学科・学年 | 情報工学科1年 |
必修・選択の別 | 必修 |
授業方法 | 講義と小テスト |
担当教員 | 情報工学科 永野宏治 |
教員室番号 | V508 |
連絡先(Tel) | 46-5420 |
連絡先(E-Mail) |
nagano(at)csse.muroran-it.ac.jp
スパム対策のため@を(at)で表記しています。 |
オフィスアワー | 月曜日14:30-15:30 |
授業のねらい | 情報工学の視点から見た電気回路と電子回路の基礎知識を身につける。 |
到達度目標 |
1.基本的な電気回路で電流と電圧を取り扱える。(20%)
2.正弦波の理論を理解し,正弦波を複素数表示できる。(20%) 3.抵抗,容量,コイルの働きを説明できる。また,そのインピーダンスを取り扱える。(20%) 4.複数の電源を含む電気回路を等価回路で表現できる。(10%) 5.p型半導体とn型半導体の動作を説明できる。(10%) 6.ダイオードの動作原理を説明できる。(10%) 7.トランジスタの動作原理を説明できる。(10%) |
授業計画 |
1回 情報工学科のカリキュラム構成を理解する。複素数の取り扱いを復習する。[小テスト1]
2回 電気回路の基本原理を復習する。定常状態と過渡現象。複素数の極座標表示を理解する。電流源と電圧源の働き,オームの法則。[小テスト2] 3回 電気回路の基礎計算力を身に付ける。キルヒホッフの法則の演習。 [小テスト3] 4回 中間テスト1。範囲は複素数の計算とキルヒホッフの法則。 中間テストの成績の悪い学生は面談 5回 抵抗,容量,コイルの原理を理解する。[小テスト4] 6回 オイラーの等式と正弦波の理論を学び、正弦波を複素表示する。複素平面,正弦波の複素平面で表示。[小テスト5] 7回 抵抗,コイル,容量の働きをインピーダンスで表現する。[小テスト6] 8回 回路のインピーダンスを計算する。理想電圧源と理想電流源の働きを理解する。[小テスト7] 9回 鳳-テブナンの定理と重畳の理を学び、信号源を統一して記述する。[小テスト8] 10回 中間テスト2。範囲は,第1回から鳳-テブナンの定理と重畳の理まで。 11回 半導体の基本構造を理解する。[小テスト9] 12回 pn接合における整流作用の原理を理解する。[小テスト10] 13回 バイポーラトランジスタの動作原理を理解する。[小テスト11] 14回 まとめの試験 (1回〜13回の内容について試験) 15回 講義全体のまとめ。トランジスタのスイッチ作用と論理回路の基礎を理解する。 |
教科書及び教材 |
馬場一隆,宮城光信「解きながら学ぶ電気回路演習」昭晃堂
見城尚志「図解・わかる電気と電子」講談社ブルーバックス |
参考書 |
谷本正幸「図解 はじめて学ぶ電気回路」ナツメ社
大熊康弘「図解でわかるはじめての電気回路」技術評論社 浅川毅,熊谷文宏「電気のための基礎数学」東京電機大学出版局 大野真二郎「詳解 電気回路演習(上)」共立出版 |
成績評価方法 |
電気回路の基礎概念とその計算方法,および半導体素子の基本的な動作原理についての理解を試験で判定します。
中間テスト1の点数(25点),中間テスト2の点数(25点),まとめテストの点数(50点)の合計で,60点以上を合格とする。 |
履修上の注意 |
毎週小テストを講義の最後に行う。その週に説明した講義内容について問う。小テストで出席を調べる。
不合格者は再履修すること。 |
教員からのメッセージ | 計算機システムを構成するハードウェアは電気回路と電子回路からできています。したがって,電気回路と電子回路の動作を理解することが,計算機システムを操作するうえで必須です。これらの基礎をこの科目で学びます。 |
学習・教育目標との対応 |
この授業科目は情報工学科の学習目標の以下の項目に対応している。
情報技術者[情報基礎]数学と自然科学の基礎知識を身につける。 |
関連科目 | この科目は,次に続く「線形システム論」「電子情報回路」「組込みシステム」の基礎になります。 |
その他 |