1 開講年度 | 2007 |
教育課程名 | 主専門教育課程 学科別科目 |
授業科目番号 | 17 |
授業科目名 | 機構学 |
開講曜日と時限 | 火曜日 3,4時限 |
教室番号 | C307 |
開講学期 | 後期 |
単位数 | 2 |
対象学科・学年 | 機械システム工学科1年 |
必修・選択の別 | 選択 |
授業方法 | 講義を基本とし,理解度を確認するため演習,豆テスト,レポートを適宜行う. |
担当教員 | 齊當 建一 |
教員室番号 | B305 |
連絡先(Tel) | 46-5324 |
連絡先(E-Mail) | kensaito@mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー | |
授業のねらい | 機械工業の進歩とともに,機械が自動化され,一見非常に複雑な動きをする機械が多くなっている.しかし,これらの機械の運動も基本的な動作に分類してみると,ある法則性にもとづく単純な機構の組み合わせから成り立っていることがわかる.したがって,この授業では,基本的な構造と運動に注目し,それらの性質を理解することに重点がおかれている. |
到達度目標 |
1. 回り対偶をもつ多節連鎖機構について,その運動が限定か不限定か
判定できること. 2.瞬間中心の概念を理解し,これを用いて機構の速度を求めること. 3.すべり接触運動の基本的性質を理解し,これが摩擦伝動,カム,歯 車の共通の理論的基礎になっていることを理解し、応用できるよう になること. 4.カムの設計の基礎を理解すること. 5.歯車のかみ合いにおける緒元を計算できること. 6.ねじ機構の力学的特徴と応用例を理解すること. |
授業計画 |
1.履修上のガイダンス
本教科に関わる最近のトピックス.アンケート 2.機械の概念,種類.機構の外部構造と内部構造.機構を構成する要素 3.機構の自由度,限定状態の判定,演習 4.演習の講評,機構の瞬間中心 5.3瞬間中心の定理,瞬間中心の求め方,演習 6.演習の講評,機構の速度(速度の相似則,分速度,相対速度) 7.すべり接触運動(一般的性質の誘導) 8.ころがり接触運動 9.カム機構(解析的設計) 10.カム機構(総合的設計) 11.歯車の歴史,歯車の種類と各部の名称 12.歯形の必要条件,インボリュート歯形の創成と特徴,インボリュート 関数 13.ねじ機構,ねじの力学,ねじの応用例 14.まとめと例題の解説 15.最終試験 |
教科書及び教材 |
教科書: 小川潔,加藤功:機構学,森北出版
教材: 必要に応じて適宜配布する資料およびビデオ教材の上映など. |
参考書 |
森田 鈞:機構学,サイエンス社
小川潔:機構学,朝倉書店 渡辺茂:機構学講義I,共立全書 谷口修:機械力学I,養賢堂 阿武芳朗:設計工学,放送大学教材 曽田範宗:摩擦の話,岩波新書 山本晃:ねじ締結の理論と計算 中田孝:歯車とその検査,オーム社 |
成績評価方法 |
(1)全講義回数の2/3以上出席した者を評価対象者とし,以下のように評
価する. (2)定期試験を70%,演習を30%の重みで評価し,これらの合計を100点満点 に換算して60点以上を合格とする. |
履修上の注意 |
不合格者については,1回に限り再試験を行い,100点満点で60点以上を合格とする.
不合格者は再履修すること. |
教員からのメッセージ |
・講義への出席率が良い学生が,必ずしも試験の成績が良好とはいえないが,出席率の悪い学生で成績良好な学生は現在までのところ目にしていない,というのが経験的事実.
・教科書の数式は鵜呑みにしない,自分で導くという姿勢で臨んでほしい. |
学習・教育目標との対応 |
1.学科の学習・教育目標との対応
(A)-4:機械システム工学に関する知識と,それらを問題解決に応用できる能力 2.JABEEの学習・教育目標との関連 (d)-2:機械工学の主要分野(材料と構造,運動と振動,エネルギーと流れ,情報と計測・制御,設計と生産・管理,機械とシステム)のうち各プログラムが重要と考える分野に関する知識と,それらを問題解決に応用できる能力. |
関連科目 |
機械製図,機械力学,機械力学演習,機械システム設計学,
応用機械科学設計法,機械情報設計法,航空宇宙機設計法. |
その他 |