開講年度 | 2007 |
教育課程名 | 主専門教育課程 学科別科目 |
授業科目番号 | 16 |
授業科目名 | 機械材料学 |
開講曜日と時限 | |
教室番号 | |
開講学期 | 後期 |
単位数 | 2 |
対象学科・学年 | 機械システム工学科3年 |
必修・選択の別 | 必修 |
授業方法 | 講義を主体とし,必要に応じて簡単な実演を行う場合もある. |
担当教員 | 世利修美 |
教員室番号 | B310 |
連絡先(Tel) | 5365 |
連絡先(E-Mail) | seri@mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー | 水 13:00〜15:00 |
授業のねらい | 金属材料は現代社会の全てで使われている。材料が変われば世界が変わる。強くするには強い材料が、熱効率を上げるには耐熱性の優れた材料が、長持ちさせるには耐食性に優れた材料が渇望される。本講義では金属材料の基本的性質の理解に重点を置く。内容を材料物性に関連づけながら,どうすれば金属は強くなるのか,なぜ金属材料は腐食劣化するのか,などについても理解を深める.具体的には,以下の順序で講義を行う. |
到達度目標 |
1.金属材料の構造とその不完全性を理解できる.
2.平衡状態図を理解できる. 3.金属材料の強度の仕組みと加工変形を転位の概念で説明できる. 4.炭素鋼の熱処理後の組織と機械的性質の関係を説明できる. 5.金属材料の腐食劣化と機構を説明できる. 6.機械を設計するとき適切な材料選定ができる. |
授業計画 |
第1週:講義を始めるにあたっての注意事項と方針説明
第2週:物質の構造と変化(化学結合と結晶構造) 第3週:合金,変態、拡散、格子欠陥 第4週:演習 第5週:熱力学と相律 第6週:平衡状態図の基礎 第7週:平衡状態図の読み方と応用 第8週:転位と機械強度 第9週:転位と塑性加工 第10週:熱処理(焼入れ、焼もどし焼なまし) 第11週:演習 第12週:金属材料劣化の基礎 第13週:疲労破壊,クリープ破壊、腐食事例と防止対策 第14週:演習 第15週:身近な話題から(環境問題など) 第16週:身近な話題から(材料リサイクルなど) |
教科書及び教材 |
世利修美:「金属材料の腐食と防食の基礎」、成山堂書店(2006)
その他必要な教材・資料は授業中に配布する. |
参考書 |
(いずれも付属図書館蔵)
(1)阿部秀夫:「金属組織学序論」 コロナ社(1975) (2)幸田成康:「金属物理学序論 改訂版」 コロナ社(1985) (3)機械設計便覧(第3版) 丸善(1992) (4)矢島他:「第2版 若い技術者のための機械・金属材料」、丸善(2002) |
成績評価方法 |
100点満点中60点以上の者を合格とする.
成績は定期試験約8割,レポート2割の割合で評価する. 特別理由が無い限り追試・再試は行わない。不合格者は再履修すること。 |
履修上の注意 | 70%以上出席していない者は受験資格を失うので注意すること. |
教員からのメッセージ | 機械材料学の勉強は暗記科目の一つとして捕らえられていますが、けっしてそうではありません。材料が分かると本当のものづくりの見方が変わります。将来、機械系の技術者として創造的な仕事をする、あるいは環境に配慮した機械を作る時に必要な科目の一つです. |
学習・教育目標との対応 |
<学科の学習・教育目標との対応>
(A)-4 機械システム工学に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力 <JABEEの学習・教育目標との関連> (d) -(2) 機械工学の主要分野(材料と構造,運動と振動,エネルギーと流れ,情報と計測・制御,設計と生産・管理,機械とシステム)のうち各プログラムが重要と考える分野に関する知識と,それらを問題解決に応用できる能力. |
関連科目 | 共通科目の物理、数学、できれば化学を履修しておくことが望ましい。 |
その他 |