開講年度 2007
教育課程名 主専門教育課程 学科別科目
授業科目番号 46
授業科目名 構造設計演習A
開講曜日と時限
教室番号
開講学期 前期
単位数 (2)
対象学科・学年 建設システム工学科 建築コース4年
必修・選択の別 選択
授業方法 演習
担当教員 溝口光男(MIZOGUCHI, Mitsuo) (建設システム工学科・構造工学講座)
教員室番号 D228
連絡先(Tel) 0143-46-5205
連絡先(E-Mail) mitsuo@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 火,金曜日12時00分〜12時30分
授業のねらい 建築鋼構造学で得た知識を基礎として紙模型の製作を行い,その模型の加力実験を通して鋼構造の基本的な構造原理を修得する。
到達度目標 1.H形断面におけるフランジとウェブの役割を理解する。
2.H形鋼梁の横座屈と局部座屈を理解する。
3.柱や骨組みの座屈現象を観察し,有効座屈長さの取り方や座屈荷重との関係を理解する。
4.開断面と閉断面ではねじり剛性が大きく異なることを知り,みぞ形断面のせん断中心を理解する。
5.薄板への力の伝達方法を知り,具体的な接合部における力の合理的な伝達方法を学ぶ。
6.高力ボルト接合のメカニズムを実験的に明らかにし,高力ボルト接合への理解を深める。
授業計画  1週目 シラバスの説明,紙模型の製作・実験・結果のまとめ方の説明
 2週目 H形断面におけるフランジとウェブの役割(ピン接合と剛接合)
 3週目 H形断面におけるフランジとウェブの役割(ピン接合と剛接合)
 4週目 H形断面におけるフランジとウェブの役割(ピン接合と剛接合)
 5週目 横座屈と局部座屈
 6週目 横座屈と局部座屈
 7週目 圧縮部材の座屈
 8週目 圧縮部材の座屈
 9週目 開断面材と閉断面材
10週目 開断面材と閉断面材
11週目 薄板接合部の補強方法
12週目 薄板接合部の補強方法
13週目 高力ボルト摩擦接合
14週目 高力ボルト摩擦接合
15週目 授業の総括
教科書及び教材 高梨晃一・福島暁男共著「基礎からの鉄骨構造」森北出版 定価(3,570円税込)
授業に使用する必要な資料は適宜プリントとして配付する。
参考書 (社)鋼材倶楽部鋼構造教材作成委員会編「紙模型でわかる鋼構造の基礎」技報堂出版 定価(2,050円税込)
成績評価方法 100点満点で,授業計画中の各テーマごとに,模型の製作・実験への取組状況及び提出物の内容(模型,実験結果,考察など)をそれぞれ50点,50点の割合で評価し,60点以上を合格とする。
履修上の注意 1)出席率(=出席回数/授業回数)80%以上が必要(未満の場合は,非履修とみなす)。
2)不合格者は再履修すること。
教員からのメッセージ 少人数のグループに分かれて演習を行う予定である。作業スケジュールや役割分担などについて,グループまたは全体で打合せや検討を行いつつ,お互いに積極的に協力し合いながら演習が進んでいくことを望む。失敗を恐れずいろいろな工夫をして,その体験を通して鋼構造について理解してもらいたい。
学習・教育目標との対応 この授業の単位修得は,JABEE基準1(1)の(d):該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力,(e):種々の科学,技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力,(f):日本語による論理的な記述力,口頭発表力,討議等のコミュニケーション能力および国際的に通用するコミュニケーション基礎能力,(g):自主的,継続的に学習できる能力,(h):与えられた制約の下で計画的に仕事を進め,まとめる能力,に対応する。
学科(建築コース)の学習・教育目標の,(C):未来に対する深い洞察力をもって高い視点から問題に対処し,将来にわたって豊かな能力を身に付ける,(G):構造演習や実験を重視した教育により,建築の構造に関する基礎的知識と応用力を修得する,に対応する。
関連科目 この科目の履修にあたっては,1学年開講の材料の力学と建築構造力学I,2学年開講の建築構造力学II,3学年開講の建築鋼構造学を履修しておくことが望ましい。
その他