開講年度
2006
教育課程名
博士前期課程 専攻別科目
授業科目番号
23
授業科目名
環境材料学
開講曜日と時限
金曜日 7〜8時限(14:35〜16:05)
教室番号
C303
開講学期
前期
単位数
2単位
対象学科・学年
材料物性工学専攻2年
必修・選択の別
選択
授業方法
講義および演習
担当教員
斎藤英之(SAITOH,Hideyuki)(材料物性工学科・材料工学講座
教員室番号
K-413
連絡先(Tel)
0143-46-5654
連絡先(E-Mail)
saitoh@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー
木曜日14:00〜17:00
授業のねらい
環境負荷を低減する環境材料について,特に水素エネルギー関連材料に焦点を当て,
それらの結晶構造,拡散現象や相変態について修得する.
到達度目標
1.拡散現象に関する基本的や用語を理解し,使用することができる.
2.金属と水素との反応 を理解し,水素吸蔵合金の種類や利用法について理解できる.
授業計画
1.結晶構造の概説:結晶構造の分類や空間群の利用の仕方について説明する.
2.結晶構造の解析法:回折法による構造解析の原理について説明する.
3.拡散現象1:フィックの拡散方程式の導出とアレニウスの式
4.拡散現象2:自己拡散,相互拡散,不純物拡散,反応拡散
5.金属−水素系1:金属−水素系の状態図
6.金属−水素系2:金属中の水素の存在状態
7.金属−水素系3:金属中の水素の溶解過程
8.金属−水素系4:金属中の水素の拡散過程
9.金属−水素系5:金属水素化物の結晶構造
10.水素拡散の解析1:半無限系の拡散
11.水素拡散の解析2:平板中の拡散
12.水素拡散の解析3:フーリエ変換,ラプラス変換の応用
13.水素拡散の解析4:水素透過膜
14.水素吸蔵合金1:水素吸蔵合金の結晶構造と特徴
15.水素吸蔵合金2:水素吸蔵合金の水素化特性の評価方法

なお,上記10〜12については演習形式をとり,授業時間中に種々の境界条件を
設定して実際に計算を行なう.
教科書及び教材
授業に使用する必要な資料は適宜プリントとして配布する.
参考書
Y. Fukai 「The Metal-Hydrogen System」 Springer-Verlag
J.Crank「TheMathematicsofDiffusion」ClarendonPress [附属図書館蔵]
大角泰章,「水素吸蔵合金」アグネ技術センター
成績評価方法
本講義は演習形式を取り入れながら実施するので,受講態度および総合レポートに
より評価する.
履修上の注意
80%以上の出席が必要である.
教員からのメッセージ
学習・教育目標との対応
関連科目
その他