開講年度
2006
教育課程名
博士前期課程 専攻別科目
授業科目番号
6
授業科目名
材料科学特論
開講曜日と時限
木曜日 3〜4時限(10:25〜11:55)
教室番号
N101
開講学期
前期
単位数
2単位
対象学科・学年
材料物性工学専攻1年
必修・選択の別
選択
授業方法
講義
担当教員
幸野豊(KOHNOYutaka)(材料物性工学科・材料工学講座)
斎藤英之(SAITOH,Hideyuki)(材料物性工学科・材料工学講座)
教員室番号
K−505(幸野)
K−413(斎藤)
連絡先(Tel)
0143-46-5660(幸野)
0143-46-5654(斎藤)
連絡先(E-Mail)
kohno@mmm.muroran-it.ac.jp(幸野)
saitoh@mmm.muroran-it.ac.jp(斎藤)
オフィスアワー
火曜日15:00〜18:00(幸野)
木曜日14:00〜17:00(斎藤)
授業のねらい
材料の結晶構造の分類法や解析法について修得するとともに,材料の強度
や力学特性を支配する因子について修得する.
到達度目標
1.結晶構造の分類法および構造解析法を理解し,実際に研究で役立てる
  ことができる.
2.転位の挙動と材料強度との関係を理解し,材料の強化機構について
  考察できる.
授業計画
(斎藤担当)
1.結晶構造の表記法:空間格子,格子面,ミラー指数
2.結晶構造の分類法1:StructureBerichtの分類
3.結晶構造の分類法2:Pearsonの分類
4.結晶構造の分類法3:空間群による分類
5.結晶構造の解析法:X線回折法の原理,実験方法
6.結晶構造の解析法:原子位置,結晶構造因子
7.結晶構造の解析法:X線回折強度の計算

(幸野担当)
1.転位の基本的性質1:種類、幾何学、バーガースベクトル、
            転位ベクトル
2.転位の基本的性質2:歪み場、弾性歪みエネルギー、
            ピーチケーラー式、相互作用、運動
3.結晶構造と転位の性質:パイエルス力、拡張と半転位、積層欠陥、
             フランクの不動転位、溶質原子相互作用
4.降伏の転位論:フランクリード源、交差すべり、多結晶の降伏、
         ホールペッチ関係
5.加工硬化の転位論:テイラー理論、ゼーガー理論、
           加工硬化のステージ、転位組織
6.合金の強度と転位:オロワン機構、固溶硬化、固溶軟化
7.高温変形:拡散クリープ機構、転位クリープ機構
教科書及び教材
授業に使用する必要な資料は適宜プリントとして配布する.
参考書
(斎藤担当分)
・日本金属学会編,「回折結晶学」,丸善,[附属図書館蔵]
・山中高光著,「粉末X線回折による材料分析」講談社
(幸野担当分)
・加藤雅治著,「入門転位論」,裳華房,[附属図書館蔵]
・木村宏著,「材料強度の考え方」,アグネ技術センター,[附属図書館蔵]
成績評価方法
幸野・斎藤の各担当分をそれぞれ50点とし,それらを合計して
100点満点として評価する.
幸野担当分:授業毎の小レポートおよび総合レポートにより評価する.
斎藤担当分:課題および総合レポートにより評価する.
履修上の注意
80%以上の出席が必要である.
教員からのメッセージ
学習・教育目標との対応
関連科目
その他