開講年度 | 2006 |
教育課程名 | 昼間コース 副専門教育課程 コース別科目 |
授業科目番号 | 36 |
授業科目名 | 日本近現代史演習 |
開講曜日と時限 | 水曜日 7〜8時限(14:35〜16:05) |
教室番号 | N659 |
開講学期 | 前期 |
単位数 | (2)単位 |
対象学科・学年 | 全学科4年 |
必修・選択の別 | 選択 |
授業方法 | 演習 |
担当教員 | 牧之内 友(MAKINOUCHI, Yu) |
教員室番号 | N355(共通講座棟非常勤講師控室) |
連絡先(Tel) | |
連絡先(E-Mail) | |
オフィスアワー | |
授業のねらい |
2001年5月ひとつの判決が下されました。かつて、らい予防法(1996年廃止)に基づいて国によって強制的に隔離され続けてきた元患者たちが、1998年国を相手取り「『らい予防法』違憲国家賠償請求訴訟」を熊本地方裁判所に提訴していたのですが、01年5月、熊本地裁は元患者たちの主張を認め、厚生省・国会の有罪判決を下したのです。4月に就任したばかりの小泉純一郎首相の判断もあって国は控訴せず、判決は確定しました。その主張は要するに次のようなものでした。「らい病」(現在一般には「ハンセン病」が一般的な呼称だが、歴史用語としてこの言葉を使う)が伝染病であり、適切な治療によって治癒することが、すでに1940年代半ばには医学的に明らかになったにもかかわらず、国は、患者たちを強制隔離するという旧来の政策を改めず、またらい予防法の抜本的な改定を行わなかった。厚生省は不適切な政策を行ってきた責任があり、国会は適切な法律の改正または成立を行わなかった責任がある、と。
「らい」の問題を通して日本の近代を考えます。 |
到達度目標 |
1)日本近代への理解を深める。
2)歴史との比較しながら現代日本についての考察を行う。 3)文献読解力を高める。 |
授業計画 |
毎回発表者を決め、担当部分のテキスト要約・自分の意見を発表する。
テキストに関する資料等は担当教員が準備し、解説する。 発表者以外の受講者もテキストを読み、発表や資料解説を聞き、自分の意見・感想を述べる。 |
教科書及び教材 | 武田徹『「隔離」という病い 近代日本の医療空間』中公文庫 税別880 |
参考書 | 授業の中で指示 |
成績評価方法 |
次の割合で評価する。
授業への参加(テキストの要約・意見発表) 60% レポート 40% 100点満点中60点以上を合格とする。 |
履修上の注意 | 80%以上出席することが望ましい。欠席する場合はあらかじめ連絡すること。 |
教員からのメッセージ | |
学習・教育目標との対応 |
<JABEEの学習・教育目標との関連>
地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養 |
関連科目 | |
その他 |