開講年度 2006
教育課程名 昼間コース 副専門教育課程 コース別科目
授業科目番号 60
授業科目名 言語と思考
開講曜日と時限 木曜日3〜4時限(10:25〜11:55)
教室番号 N208
開講学期 後期
単位数 2単位
対象学科・学年 全学科3年
必修・選択の別 選択
授業方法 講義
担当教員 橋本 邦彦
教員室番号 N664
連絡先(Tel) 0143-46-5833
連絡先(E-Mail) kuni3587@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 月曜日9:00-17:00
水曜日9:00-17:00
授業のねらい 脳の構造と機能を概観した後で、言語の表現形式を窓口にして、人間の認知の特性を解明していく。
到達度目標 1.私たちの脳の構造と機能の主な働きについて理解することができる。
2.私たちの日常の言語活動が認知活動に対応する形で営まれている事実を理解することができる。
3.認知と言語に関する主要な問題とその解明の重要性を理解することができる。
授業計画 第1回  授業の進め方
     ヒトの脳の仕組み(1):脳の進化・構造・機能
第2回  ヒトの脳の仕組み(2):行きつ戻りつ回帰ネットワーク
第3回  顔の認識と視覚:目は口ほどにものを言うか?
第4回  共感覚と知覚:「黄色い声」は本当に黄色いのか?
第5回  問題解決能力:脳は柔軟体操に耐えられるのか?
第6回  心の話(1):ロボットに心はあるのか?
     映画『アイ・ロボット』(前半)鑑賞
第7回  心の話(2):ロボットに心はあるのか?
     映画『アイ・ロボット』(後半)鑑賞
第8回  動物のコミュニケーションとヒトのことば:言語はどこから来たのか?     
第9回  コミュニケーションと情報伝達:言語は本当にコミュニケーションの手段なのか?     
第10回 カテゴリーとプロトタイプ:ヒトは分類したがり屋の動物なのか?      
第11回 可算と不可算の不思議:「ネコ」を数える時、数えない時
第12回 言語の類像性とオノマトペ:ブタは本当に「ウィンク、ウィンク」と鳴くのか?     
第13回 メタファーの力:「あなたの唇は薔薇の花」だって!?
第14回 言語の相対性:言語と思考、優先順位はどっち?
     期末試験の留意点
第15回 期末試験
教科書及び教材 毎回教員の作成したオリジナルプリント、課題レポートを配布する。
参考書 池谷裕二著『進化しすぎた脳』朝日出版 ¥1500
ペーテル・ヤーデンフォシュ著『ヒトはいかにして知恵者となったか』
研究社 ¥3500
ジェイ・イングラム著『脳のなかのワンダーランド』紀伊國屋書店 ¥2200
ケアンズ‐スミス著『<心>はなぜ進化するのか』青土社 ¥3200
ウンゲラー・シュミット著『認知言語学入門』大修館書店 ¥3800
成績評価方法 期末試験70%、課題レポート30%の割合で、100点満点中60点以上の者を合格とする。不合格者には1回再試験を実施する。その場合の合格者の成績評価は60点である。
履修上の注意 1.3年次対象であるが、編入生や理由のある場合には低年次履修を認める。その場合には、必ず担当教員の許可を受けること。
2.欠席は履修登録後2回までしか認めない。
教員からのメッセージ 授業には意欲的に参加してもらいたい。
学習・教育目標との対応 JABEE基準(1)(a)「地球的視点から多面的に物事を考える能力」に対応する。
関連科目 認知科学、論理学、比較文化
その他