開講年度 | 2006 |
教育課程名 | 夜間コース 副専門教育課程 副専門科目 |
授業科目番号 | 16 |
授業科目名 | ヨーロッパ史 |
開講曜日と時限 | 水曜日3~4時限(18:40~20:10) |
教室番号 | N207 |
開講学期 | 後期 |
単位数 | 2単位 |
対象学科・学年 | 全1年 |
必修・選択の別 | 選択 |
授業方法 | 講義 |
担当教員 | 求馬久美子(Motome Kumiko) |
教員室番号 | N355(非常勤講師控室) |
連絡先(Tel) | |
連絡先(E-Mail) |
kmotome@hotmail.com
或いは、担当窓口の奥野先生(0143-46-5821)まで |
オフィスアワー | (授業終了後) |
授業のねらい | 本授業では,前近代のドイツを素材に、ヨーロッパ中近世史の展開を辿る。一般にこれまでの西洋史学においては、如何にしてヨーロッパ諸国が世界でいちはやく強力な近代国家とまとまった国民国家を作り上げたか、という問題が重視されてきた。そのため必然的に強力な中央集権国家とそれを安定させる文化的に均質な国民の形成に価値を見いだし、一方で地方の独立性の高さ、多民族的構成、複数の宗教的信条の共存といった状況を、強力な国家の形成にとって不利な要素とみなす傾向にあった。そのような中で、19世紀初頭まで神聖ローマ帝国という枠組みの中にあったドイツに関しては、隣国フランスに比べ中央集権国家や均質な国民国家の形成が遅れ、このことが近代以降のドイツの歩みにも影を落としているといわれてきた。しかし、近年のヨーロッパ連合に象徴されるように、既存の主権国家体制の枠組みを超える政治共同体の発展は、こうした歴史の見方に変更を迫り、前近代ドイツの国家体制のあり方にも一定の再評価がなされつつある。このような動向を踏まえ、本授業においては、特にドイツとフランスの対比・関係に重点を置きつつ、ヨーロッパ中近世史の展開とその特質について基礎的・概説的知識を身につけることを目的とする。 |
到達度目標 |
(1) 前近代ヨーロッパにおける国家と教会の関係のあり方について理解する。
(2) ドイツとフランスの国制比較においてドイツの国家体制の特徴を把握する。 (3) フランス革命が隣国ドイツにいかなる影響を与えたのか理解する。 |
授業計画 |
週 授業内容等 備考
1週目 シラバスの説明、現在のドイツについて 序章(教科書) 2週目 神聖ローマ帝国、教会と国家 第1~2章 3週目 教会と国家、帝国レーエン体制の発展 第1~2章 4週目 帝国レーエン体制の発展 第1~2章 5週目 金印勅書体制 第3章 6週目 ハプスブルク家と帝国改造 第4章 7週目 ハプスブルク家と帝国改造 第4章 8週目 宗教改革 第6章 9週目 三十年戦争 第7章 10週目 絶対主義の時代(1)フランス絶対主義 プリント参照 11週目 絶対主義の時代(2)1648年以降の帝国 プリント参照 12週目 絶対主義の時代(3)ドイツの絶対主義 第8章 13週目 フランス革命とドイツ 第11~13章 14週目 フランス革命とドイツ 第11~13章 15週目 まとめ |
教科書及び教材 |
木村靖二 編 『ドイツの歴史』(有斐閣アルマ) 有斐閣 2000年 1800円。
なお、講義内容をまとめたレジュメと参考資料を毎回配布する。 |
参考書 | 専門的な領域もカバーするものとして、成瀬治 他編『世界歴史体系 ドイツ史』全3巻、山川出版社がある。 |
成績評価方法 |
定期試験によって判断する。形式は授業中に説明する。100点満点中60点以上を合格とする。
やむを得ない事情によって試験を欠席したものに対しては、別途レポートを課す。 |
履修上の注意 |
1.80パーセント以上の出席が必要(未満の場合は非履修とみなす)。
2.授業の変更や緊急時の連絡は授業中または掲示板で通知をする。 3.再試験は行わない。 4.成績評価を含めた重要事項の説明とそれに関する質問等を第1週目に行うので、履修希望者は第1週目は必ず出席することが望ましい。 |
教員からのメッセージ | 授業期間が始まるまでに1度教科書を(最後まで)通読し、毎回聴講前に該当部分を再度読んで授業に臨んでください。毎回配布する講義レジュメに、授業を聴いて重要と思われた点を書き込んだりして、自分なりのノートに仕上げ、定期試験に活用してもらえれば良いと思います。 |
学習・教育目標との対応 |
JABEE基準
(a) 地球的視点から多面的に物事を考える能力 |
関連科目 | |
その他 |