開講年度 | 2006 |
教育課程名 | 昼間コース 副専門教育課程 共通科目 |
授業科目番号 | 10 |
授業科目名 | 人間と文化 |
開講曜日と時限 | 水曜日5〜6時限(12:55〜14:25) |
教室番号 | A304 |
開講学期 | 後期 |
単位数 | 2単位 |
対象学科・学年 | 機械システム工学科1年 |
必修・選択の別 | 選択 |
授業方法 | 講義 |
担当教員 | 若菜 博(共通講座・「人間・社会科学講座」) |
教員室番号 | Y205(総合研究棟) |
連絡先(Tel) | 0143-46-5818 |
連絡先(E-Mail) | wakana@mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー | 月曜日13:00〜14:30 |
授業のねらい | この講義では,森・海・林業・漁業・たたら製鉄などの文化・思想・技術を取り扱いながら,文化と科学技術を介した人間の活動,その産業や社会への影響などをとりあげる。 |
到達度目標 |
(1)日本各地の漁民たちの植林の歴史とその背景を知る。
(2)漁民たちの活動の背景となった文化および科学者たちの研究の歴史を知る。 (3)海と陸との物質循環の具体的姿を知る。 (4)科学技術を介した人間の活動・相互作用,その産業や社会への影響を知る。 |
授業計画 |
第1週 オリエンテーション
第2週 たたら製鉄とは何か ※10月13日(金)16:15〜17:45 N401講義室において片山裕之先生(島根大学総合理工学部名誉教授)「たたら製鉄と環境適応技術」の特別講演会を実施する。 第3週・第4週 北海道えりものコンブ漁師たちによる50年間の緑化(草地化・植林)活動 第5週・第6週 大分県姫島(ひめしま)─明治中期の魚附林復活事業と今日の島民の「支え合う暮らし」 第7週 本州(岩手県・新潟県等)の魚附林思想 第8週 漁民の植林活動の歴史的背景─近代100年間の科学者たちの森と海の関連に関する研究 第9週 中間テスト(※一つの教室で可能な受講生数の場合実施する予定) 第10週・第11週 森林・林業の現況および保安林制度 第12週 海から内陸への物質移動と動物・人間の役割 第13週 海における食物連鎖と物質移動 第14週・第15週 資源とはなにか─大学でのエネルギー・物質循環の研究と地域への貢献 (受講生の理解度,質問,反応によって変更・組み替えもありうる) 第16週 期末テスト |
教科書及び教材 |
(1)教科書:富山和子『環境問題とは何か』PHP新書,2001年,定価(660円+税)(図書館に5冊所蔵あり)。
(2)ビデオ資料を使用する。 (3)授業時に適宜プリント資料を配付する。 |
参考書 |
(1)柳沼武彦『森はすべて魚つき林』北斗出版,1999年,定価(2000円+税)(図書館に3冊所蔵あり)。
(2)柳沼武彦『木を植えて魚を殖やす』家の光協会,1993年,定価(1262円+税)(図書館に所蔵なし)。 (3)長崎福三『システムとしての<森-川-海>──魚付林の視点から』農産漁村文化協会,1998年,定価(1857円+税)(図書館に2冊所蔵あり)。 (4)武末高裕『ヒトと地球のクスリになる本』NTT出版,1995年,定価(1456円+税)(図書館に3冊所蔵あり)。 (5)木下紀正・八田明夫『地球と環境の科学』東京教学社,2002年,定価(2300円+税)。 |
成績評価方法 |
中間・期末の定期試験(60%を目途)に,ミニレポート(40%を目途)を加算して成績評定する。100点満点換算で60点以上を合格とする。
なお,定期試験,ミニレポートそれぞれの成績評定の比率は,受講生数,出席者数,などの状況により多少変動する。 |
履修上の注意 |
不合格の場合は,原則として再試験は行わない。
不合格者は再履修となる。 |
教員からのメッセージ | ミニレポートを毎回課す予定である。 |
学習・教育目標との対応 | JABEE基準(a)「地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養」の達成に寄与する。 |
関連科目 | 青少年と文化,基層文化論,自己理解のサイエンス,ゼミナール「人間と文化」 |
その他 | 教科書(富山和子『環境問題とは何か』PHP新書)の内容は定期試験問題の範囲に含まれるので,授業時以外に通読しておくこと。 |