開講年度 | 2006 |
教育課程名 | 昼間コース 副専門教育課程 共通科目 |
授業科目番号 | 12 |
授業科目名 | 日本の歴史 |
開講曜日と時限 | 水曜日5〜6時限(12:55〜14:25) |
教室番号 | N205 |
開講学期 | 後期 |
単位数 | 1単位 |
対象学科・学年 | 建設システム工学科(建築コース)1年 |
必修・選択の別 | 選択 |
授業方法 | 講義 |
担当教員 | 一瀬啓恵(Ichinose, Norie)(非常勤講師) |
教員室番号 | N355(共通講座棟非常勤講師控室) |
連絡先(Tel) | 緊急の場合は、窓口教員の奥野(0143−46−5821)まで。 |
連絡先(E-Mail) | CZE15657@nifty.com |
オフィスアワー | 毎週水曜日 |
授業のねらい |
この講義のテーマは、「幕末維新期の外交と内政」である。
日本政府の外交に不満を持ち、またその主体性のなさを批判するために歴史にその理由を求める場合、安直に「日本は江戸時代に鎖国をしていたから」などということがある。また象徴的な出来事として、ペリー来航時の幕府の外交を引き合いに出し、「幕府はペリーによって無理やり開国させられ、全く主体的な外交ができなかった」ということもある。ところでペリーが来航した際、江戸幕府はほんとうに主体性のない外交をし、「無理やり開国させられた」といえるのだろうか。そこで今回の講義ではペリー来航に幕府がどう対応し、「開国」を決断するにいたったのか、その過程を明らかにする。また「開国」という選択は、日本にとって、国内政治においても対外政策においても否応ない変革を迫り、それが新たな国家像の創出に結びつき、結局は江戸幕府の滅亡、そして明治維新へとつながっていった。このような過程において、幕府がどのような外交をし、また国内においてそれがどう評価され、どのような対外観や運動を生み出したのかを理解することは、「なぜ明治維新がおこったのか」という問題に答えることにもなる。そこでこの講義では、幕末の政治情勢を概観し、明治維新にいたる過程を明らかにするとともに、その結果生み出された五か条の誓文にはどのような意味があったのか、また幕藩体制の消滅ともいえる廃藩置県にはどのような意図があったのかまでを展望する。 |
到達度目標 |
1)ペリー来航から廃藩置県にいたるまでの国内情勢を理解する。
2)幕末の外交がどのようなものであったのかを理解する。 3)明治維新がなぜおこったのかを考える。 |
授業計画 |
第1回 鎖国とは
第2回 ペリー来航と日本の国内情勢 第3回 プチャーチンの来航とクリミア戦争 第4回 日米修好通商条約の締結 第5回 尊王攘夷運動 第6回 江戸幕府の滅亡 第7回 明治維新 |
教科書及び教材 | 特になし。配布するレジュメにそって授業をする。 |
参考書 |
井上勝生『日本の歴史18 開国と幕末変革』(講談社、2002年)
勝田政治『廃藩置県―「明治国家」が生まれた日―』(講談社選書メチエ、2000年) |
成績評価方法 |
100点を満点とし、60点以上が合格。
評価の配分は、授業中のレポート…3割、 定期試験…7割 |
履修上の注意 |
受講者には、毎回授業中に5〜10分程度の時間を使って「授業中レポート」を書いてもらい、毎回回収する。これらは最終回に評価をして返却するが、この評価は全体の成績評価にも加えるので、授業に出席しないと必然的に成績評価も下がることになる。
定期試験は2000字程度で、与えられたテーマを論じる。 不合格者は、再履修となる。 |
教員からのメッセージ | 幕末や明治維新に関心のある学生、外交に関心のある学生に受講をすすめる。授業で取り扱う時期が1853年〜71年と短い期間なので、必要な基礎的な事項は最初の授業時間に解説する。また授業内容は、日本史の知識に自信がなくても理解できるものである。 |
学習・教育目標との対応 |
JABEE基準
(a)多面的に物事を考える能力 の達成に寄与する。 |
関連科目 | 2年生からの「市民と公共」コースの日本近現代史Aと日本近現代史B. |
その他 |