授業のねらい |
文学は人間の生のいとなみを対象とする言語芸術であるゆえ、それ自体が多様であるばかりでなく、また異なる芸術・思想とも共通性をもっている。そこに比較文学論の成立する契機がある。 文学作品とそれを生みだす伝承(口承/書承)とは芸術ジャンルとしては別個のものであるが、互いに深く関わりあっていることに理解を得ること
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授業の目標 |
ゲーテ「ファウスト」と仏教思想との比較論を通して、両者のもつ共通性について、また、両者とも孤立的に成立したものではなくて長い伝統の末の(現在での)結実として観ることができることについて理解を深める。
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授業計画 |
資料を用いて共通知識を構築したうえで意見交換を試みる |
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教科書及び教材 |
ゲーテ「ファウスト」、般若心経・金剛般若経、阿部勤也「ヨーロッパ中世の宇宙観」、松居友「昔話の死と誕生」、野口芳子「グリム童話と魔女」などより講師が準備する |
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参考書 |
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成績評価方法 |
教材の講読の過程で討論や意見交換を予定するが、それへの積極的な参加を期待する |
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履修条件等 |
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教員からのメッセージ |
情報を求めて性急に読書するのではなく、言葉がおのづと我々のこころにおいて動き出すのを待つような読書を体験すべく稽古をすることが大切です |
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その他 |
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