授業のねらい |
実在の結晶性材料は多種類の原子レベルでの欠陥(格子欠陥)を含んでおり、材料の性質に大きな影響を与える。この授業では、各種格子欠陥の基本的性質について深く学ぶとともに、主として金属材料の強度特性変化と格子欠陥の相互関係について検討する。 |
|
授業の目標 |
1.各種格子欠陥の性質や相互作用について学び、格子欠陥に関する体系的な知識を得ることができる。 2.各種格子欠陥とマクロな材料強度特性との関係を学び、実用材料の強度発現機構における格子欠陥の役割を理解することができる。 3.各種格子欠陥に関する種々の理論を学び、関連する研究論文等を発展的に理解することができるとともに各自の研究へ応用することができる。 |
|
授業計画 |
第1週 格子欠陥の種類 第2週 点欠陥。熱平衡点欠陥。 第3週 点欠陥相互作用。 第4週 転位の幾何学、弾性論、相互作用。 第5週 転位の運動、増殖。 第6週 分解せん断応力。パイエルス応力。転位の分解。 第7週 転位と他の欠陥の相互作用。 第8週 積層欠陥。双晶。 第9週 粒界。 第10週 格子欠陥と拡散現象。 第11週 降伏、加工硬化。 第12週 固溶硬化。 第13週 照射硬化。 第14週 半導体、イオン結晶の格子欠陥。 第15週 格子欠陥の電子顕微鏡観察について。 |
|
教科書及び教材 |
授業で使用するOHPをCDROMにて随時配布する。 |
|
参考書 |
F.Agullo-Lopez, C.R.A.Catlow, P.D.Townsend著「Point Defects in Materials」Academic Press F.R.N.Nabarro著「Theory of Crystal Dislocations」Oxford University Press |
|
成績評価方法 |
随時課すレポートと、期末レポートの成績により評価する。 |
|
履修条件等 |
|
教員からのメッセージ |
|
その他 |
|