科目概要

対象年度
2005
教育課程名
博士前期課程 専攻別科目
授業科目名
材料科学特論
Subject Name
Advanced Materials Science
単位数
2
必修・選択の別
選択
対象学科・学年
材料物性工学専攻 1年
開講時期
前期
授業方法
講義
担当教員
幸野豊(KOHNO Yutaka)(材料物性工学科・材料設計工学講座)
斎藤英之(SAITOH,Hideyuki)(材料物性工学科・材料設計工学講座)
教員室番号
K−505(幸野)
K−413(斎藤)
連絡先(Tel)
0143-46-5660(幸野)
0143-46-5654(斎藤)
連絡先(E-Mail)
kohno@mmm.muroran-it.ac.jp(幸野)
saitoh@mmm.muroran-it.ac.jp(斎藤)


シラバス

授業のねらい
材料の結晶構造の分類法や解析法について修得し,拡散現象や析出・相変
態について考察するとともに,材料の強度や力学特性を支配する因子につ
いて修得する.
授業の目標
1.結晶構造の分類法および構造解析法を理解し,実際に研究で役立てる
  ことができる. 
2.拡散現象・析出現象に関する基本的や用語を理解し,使用することが
  できる. 
3.転位の挙動と材料強度との関係を理解し,材料の強化機構について
  考察できる.
授業計画
(斎藤担当)
1.結晶構造の分類法1:Structure Bericht の分類,Pearson の分類
2.結晶構造の分類法2:空間群による分類
3.結晶構造の解析法:X線回折強度,原子位置,結晶構造因子 
4.拡散現象の概説1:拡散方程式,アレニウスの式
5.拡散現象の概説2:自己拡散,相互拡散,不純物拡散,反応拡散
6.拡散現象の応用:熱処理,相変態,析出現象
7.拡散方程式の解法:半無限系の拡散,平板中の拡散

(幸野担当)
1.転位の基本的性質1:種類、幾何学、バーガースベクトル、
            転位ベクトル
2.転位の基本的性質2:歪み場、弾性歪みエネルギー、
            ピーチケーラー式、相互作用、運動
3.結晶構造と転位の性質:パイエルス力、拡張と半転位、積層欠陥、
             フランクの不動転位、溶質原子相互作用
4.降伏の転位論:フランクリード源、交差すべり、多結晶の降伏、
         ホールペッチ関係
5.加工硬化の転位論:テイラー理論、ゼーガー理論、
           加工硬化のステージ、転位組織
6.合金の強度と転位:オロワン機構、固溶硬化、固溶軟化
7.高温変形:拡散クリープ機構、転位クリープ機構
教科書及び教材
(斎藤担当分)
授業に使用する必要な資料は適宜プリントとして配布する.
参考書
(斎藤担当分)
・J.Crank,「TheMathematicsofDiffusion」,ClarendonPress,
      [附属図書館蔵] 
・P.ギラルダンク著,平野・岡田訳「技術者の拡散入門」共立出版 

(幸野担当分)
・加藤雅治著,「入門転位論」,裳華房,[附属図書館蔵] 
・木村宏著,「材料強度の考え方」,アグネ技術センター,[附属図書館蔵] 
成績評価方法
成績評価:
幸野・斎藤の各分担分をそれぞれ50点とし,それらを合計して
100点満点として評価する.

幸野担当:授業毎の小レポートおよび総合レポートにより評価する.
斎藤担当:試験およびレポートの点数により評価する.
履修条件等
教員からのメッセージ
その他