授業のねらい |
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授業の目標 |
結晶の形態・分類並びにその物理的な性質を知ることは材料物性の理解において重要である。本講義においては,結晶学,結晶構造計測であるX線回折単結晶構造解析実験並びに結晶の対称性と物性について概説する。結晶構造(秩序構造)と無秩序構造の対比並びに無秩序構造モデルについて述べる。結晶物性現象の詳細な例として強誘電体結晶の物理的性質を巨視的並びに微視的な視点から解説する。
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授業計画 |
1,序論
2,結晶の性質 (結晶学の基礎)
3,単結晶X線回折における実験と解析
4,無秩序構造
5,結晶の熱力学 (結晶の巨視的性質)
6,誘電体の動的性質
7,強誘電体結晶現象
8,硝酸希土類における結晶物性
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教科書及び教材 |
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参考書 |
1,Physical Properties of Crystals, by J.F.Nye( Oxford at the Clarendon Press, 1975).
2,Basic Crystallography, by J.-J.Rousseau (John Wiley&Sons Ltd,1998).
3,固体-構造と物性,岩波講座現代の物理学7(金森順次郎,米沢冨美子,川村清,寺倉清著,岩波書店,1994)
4,C.Kittel, Introduction to Solid State Physics 6 ed.( John Wuley & Sons Inc. , New York,1986).
5,物質構造と誘電体入門(高重正明,裳華房,2003)
6,希土類の科学(足立吟也編,化学同人,1999)
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成績評価方法 |
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履修条件等 |
波動論,量子力学,電磁気学,統計熱力学の基本及び固体物性基礎論を習得していること。
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教員からのメッセージ |
結晶物性学の勉強を通じて,結晶の特性についての基本的な理解と,結晶物理学にある1つの現代的な課題を理解してください。
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その他 |
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