授業のねらい |
超伝導電子系とレーザ光はともにコヒーレント状態にあり、多くの性質を共有する。これらの物理現象は、光や電子対といったミクロな粒子状態の波動性が、われわれの日常生活の寸法であるセンチメートルやミリメートルの世界まで拡大される巨視的量子効果である。この効果に基づく巨視的な波動は、干渉効果を生ずるので、多くの工学的応用がある。この授業では、コヒーレント状態を源とする、それらの工学応用について理解する。 |
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授業の目標 |
超伝導工学やレーザ工学に代表されるような、量子効果を利用したコヒーレントな系について学び、それらがエレクトロニクス分野にどのように応用されているかを理解する。 |
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授業計画 |
まず、量子現象の基礎について復習した後、量子力学とテクノロジーの関わりの例として、電子線ホログラフィーを用いたアハラノフ・ボーム(A・B)効果の実証を取り上げる。 次に、巨視的量子効果として超伝導現象を考え、超伝導におけるA・B効果である超伝導量子干渉デバイス(SQUID)を例に、量子効果を用いた電子デバイスの現状について検証する。 |
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教科書及び教材 |
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参考書 |
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成績評価方法 |
試験又はレポートで、60点相当以上の者を合格とする。 |
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履修条件等 |
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教官からのメッセージ |
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その他 |
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