科目概要

対象年度
2005
教育課程名
博士前期課程 専攻別科目
授業科目名
コンピュータネットワーク特論
Subject Name
Computer Networks
単位数
2
必修・選択の別
選択
対象学科・学年
情報工学専攻 1年
開講時期
後期
授業方法
講義および演習
担当教員
本田泰 (HONDA, Yasushi) 
(情報工学科専攻・コンピュータ知能学講座(Computational Intelligence 講座))
教員室番号
R304
連絡先(Tel)
46-5465
連絡先(E-Mail)
honda@csse.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい
情報技術の進歩に伴った,インターネットの爆発的普及によって,世界中のあらゆるコンピュータがネットワーク化されつつある.  



  この授業では,まず,コンピュータネットワークを実現する上での基本的な概念をTCP/IPを中心に講述する.また,セキュリティー上,あるいはネットワーク傷害時便利なソフトウェアに関してもいくつか紹介する.



  次に,個々のコンピュータの能力を上回る演算処理を必要とする事例をいくつか紹介し,ネットワークで結合された計算機群による並列計算について基本的な概念及びPVMによるその実現方法を講述し,実際に並列プログラミングの演習を行う.



  3つめとして,Webなどにみられるスケールフリーネットワークの事例を紹介し,その数理的側面に ついて講述する.
授業の目標
1.コンピュータネットワークの基本的概念を理解し,管理コマンドなどを習得する.



2.並列分散コンピューティング技術を理解し,実際に並列プログラミングを行う.



3.スケールフリーネットワークの概念を理解する.
授業計画
1週目:コンピュータネットワークの基本的概念

2週目:OSI参照モデル

3週目:ネットワークアーキテクチャ(TCP/IP)

4週目:OSI参照モデルとTCP/IPの比較

5週目:各層の役割

6週目:ネットワーク運用上重要なソフトウェア(UNIX)

7週目:ネットワーク運用の実演と演習(1)

8週目:ネットワーク運用の実演と演習(2)

9週目:並列コンピュータの必要性

10週目:並列コンピュータによる速度向上の可能性

11週目:PVMによる並列コンピュータの実現例

12週目:並列計算演習(1)

13週目:並列計算演習(2)

14週目:複雑なネットワークの紹介

15週目:スケールフリーネットワーク数理的理解 
教科書及び教材
適宜板書および資料配布する.
参考書
成績評価方法
レポートおよび,論文紹介発表を評価する.
履修条件等
教員からのメッセージ
教員の講義を黙って聞くだけではなく,コンピューターネットワークに関するトピック的話題や,研究論文紹介などを通じて学生同士の議論や討論も行っていただく予定です.
その他