科目概要

対象年度
2005
教育課程名
博士前期課程 専攻別科目
授業科目名
アルゴリズム論
Subject Name
AdvancedAlgorisms
単位数
2
必修・選択の別
選択
対象学科・学年
情報工学専攻 1年
開講時期
後期
授業方法
講義とプレゼンテーション実習
担当教員
畑中 雅彦(HATANAKA,Masahiko)(情報工学専攻 計算機システム学 (Computer Systemics) 講座)
教員室番号
V-506
連絡先(Tel)
0143-46-5427
連絡先(E-Mail)
hatanaka@wil.csse.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい
 問題を解くための具体的な手順がアルゴリズムであり、アルゴリズム論の対象となる問題は非常に多様である。この授業では、基本的で実用上も重要な問題として「グラフに関するアルゴリズム」を題材に、アルゴリズム中に存在する戦略や証明法からアルゴリズムのソースコード化までを具体的に学ぶ.また,新しいタイプのアルゴリズムとして,量子暗号の概要について学ぶ.
授業の目標
1.グラフに関する主要なアルゴリズムを理解する. 

2.アルゴリズム中に存在する戦略や証明法について理解する. 
授業計画
第 1週 グラフの定義・用語とその表現法・データ構造について 
第 2週 グラフの探索法(深さ優先探索) (1) 
第 3週 グラフの探索法(深さ優先探索)(2)
第 4週 グラフの探索法(幅優先探索) 
第 5週 グラフの連結性の判定(連結成分,二重連結性,関節点検出)(1) 
第 6週 グラフの連結性の判定(連結成分,二重連結性,関節点検出)(2)
第 7週 グラフの連結性の判定(強連結性) 
第 8週 最短路の問題解法(DijkstraのアルゴリズムとFloydのアルゴリズム) 
第 9週 最小木の問題(PrimのアルゴリズムとKruskalのアルゴリズム) 
第10週 レポート課題の提示,通信セキュリティと暗号処理に関する概要
第11週 量子論の概要と不確定性関係について
第12週 BB84 量子鍵生成アルゴリズム(1) 
第13週 BB84 量子鍵生成アルゴリズム(2)
第14週 レポート課題に対するプレゼンテーション(1) 
第15週 レポート課題に対するプレゼンテーション(2) 
教科書及び教材
 「グラフに関するアルゴリズム」の講義資料は、下記Webサーバで公開済み。各自、ネットワーク経由で入手して下さい。http://www.wil.csse.muroran-it.ac.jp/member/hatanaka/Algorithms_Graph.pdf 

(本資料はPDF形式になっており、PDFfilereader(AcrobatReader)が必要です。) 
参考書
 石畑 清「岩波講座ソフトウェア科学3アルゴリズムとデータ構造」岩波書店 [付属図書館蔵]
 Jozef Gruska (伊藤正美, 今井克暢,岩本宙造,外山政文,森田憲一 共訳)「量子コンピューティング」森北出版
成績評価方法
レポート課題に対するプレゼンテーションおよび出席状況を考慮して、総合的に評価する。
履修条件等
教員からのメッセージ
 レポート課題の実施においては,C言語やJava言語などによるプログラミングの知識が必要ですが,授業時間でプログラミングそのものの学習は行いません。
 
その他