授業のねらい |
問題を解くための具体的な手順がアルゴリズムであり、アルゴリズム論の対象となる問題は非常に多様である。この授業では、基本的で実用上も重要な問題として「グラフに関するアルゴリズム」を題材に、アルゴリズム中に存在する戦略や証明法からアルゴリズムのソースコード化までを具体的に学ぶ.また,新しいタイプのアルゴリズムとして,量子暗号の概要について学ぶ. |
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授業の目標 |
1.グラフに関する主要なアルゴリズムを理解する.
2.アルゴリズム中に存在する戦略や証明法について理解する. |
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授業計画 |
第 1週 グラフの定義・用語とその表現法・データ構造について 第 2週 グラフの探索法(深さ優先探索) (1) 第 3週 グラフの探索法(深さ優先探索)(2) 第 4週 グラフの探索法(幅優先探索) 第 5週 グラフの連結性の判定(連結成分,二重連結性,関節点検出)(1) 第 6週 グラフの連結性の判定(連結成分,二重連結性,関節点検出)(2) 第 7週 グラフの連結性の判定(強連結性) 第 8週 最短路の問題解法(DijkstraのアルゴリズムとFloydのアルゴリズム) 第 9週 最小木の問題(PrimのアルゴリズムとKruskalのアルゴリズム) 第10週 レポート課題の提示,通信セキュリティと暗号処理に関する概要 第11週 量子論の概要と不確定性関係について 第12週 BB84 量子鍵生成アルゴリズム(1) 第13週 BB84 量子鍵生成アルゴリズム(2) 第14週 レポート課題に対するプレゼンテーション(1) 第15週 レポート課題に対するプレゼンテーション(2) |
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教科書及び教材 |
「グラフに関するアルゴリズム」の講義資料は、下記Webサーバで公開済み。各自、ネットワーク経由で入手して下さい。http://www.wil.csse.muroran-it.ac.jp/member/hatanaka/Algorithms_Graph.pdf
(本資料はPDF形式になっており、PDFfilereader(AcrobatReader)が必要です。) |
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参考書 |
石畑 清「岩波講座ソフトウェア科学3アルゴリズムとデータ構造」岩波書店 [付属図書館蔵] Jozef Gruska (伊藤正美, 今井克暢,岩本宙造,外山政文,森田憲一 共訳)「量子コンピューティング」森北出版 |
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成績評価方法 |
レポート課題に対するプレゼンテーションおよび出席状況を考慮して、総合的に評価する。 |
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履修条件等 |
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教員からのメッセージ |
レポート課題の実施においては,C言語やJava言語などによるプログラミングの知識が必要ですが,授業時間でプログラミングそのものの学習は行いません。 |
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その他 |
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