授業のねらい |
周波数解析を中心に,信号推定,スペクトル推定法の原理,時間─周波数解析を学ぶ。また,高次統計量とその応用の1つである独立成分解析を紹介する |
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授業の目標 |
1. 信号を時間領域と周波数領域で取り扱える。 2.離散信号の周波数領域の特徴を説明できる。 3.信号の時間─周波数解析を理解している。 4.独立成分解析の原理を理解している。 |
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授業計画 |
1回 信号のパラメータを学び,信号処理の観点を理解する。 2回 フーリエ級数展開とフーリエ変換を学び,信号の周波数領域の表現を理解する。 3回 周波数領域の表現方法を詳しく学び,信号解析を発展させる。 4回 伝達関数とインパルス応答を学び,線形システムを表現する。 5回 相互相関関数を導出し,信号処理におけるその意義を学ぶ。 6回 インパルス列をフーリエ変換し,サンプリング定理の意味を学ぶ。 7回 離散フーリエ変換を導出する。また,有限長データのスペクトル推定法の意味を学ぶ。 8回 現実の信号のスペクトルとコヒーレンスを推定する手法を学ぶ。 9回 信号処理に関する英文教科書の要旨を説明する試験 10回 時間─周波数解析の概念を紹介する。周波数の本質的な定義と解析信号を学ぶ。 11回 短時間フーリエ変換,信号における不確定性原理を述べ, Wigner分布とWigner-Ville分布を紹介する。 12回 Wigner-Ville分布を平滑化した各種時間─周波数解析法を述べる。 短時間フーリエ変換と比較しながらWavelet変換を紹介する。最小二乗法を説明する。 13回 信号処理に関する英文教科書の要旨を説明する試験 14回 確率的独立性を学び,独立成分解析ICAを紹介する。 15回 ICAで評価関数にするために,cumulantによる独立性の評価方法を学ぶ。
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教科書及び教材 |
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参考書 |
城戸健一,「ディジタル信号処理入門」,丸善 金井浩,「音・振動のスペクトル解析」,コロナ社 河田聡,「科学計測のためのデータ処理入門」,CQ出版 金谷 健一,「これなら分かる応用数学教室 最小二乗法からウェーブレットまで」,共立出版
他を授業内で紹介する。 |
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成績評価方法 |
2回実施する試験とレポートで評価する。 試験:レポート=50%:50% |
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履修条件等 |
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教員からのメッセージ |
確率論と統計学の基礎的な概念およびフーリエ変換は理解しているものとして講義を進める。
連続時間信号の周波数解析,連続時間信号と離散時間信号の関係,離散時間信号の周波数スペクトルを,基本原理から出発し,式を確実に展開しながら説明します。 |
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その他 |
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