科目概要

対象年度
2005
教育課程名
博士前期課程 専攻別科目
授業科目名
流動工学特論
Subject Name
Advanced Solid-Gas Two-Phase Flow
単位数
1
必修・選択の別
選択
対象学科・学年
機械システム工学専攻 1年
開講時期
後期
授業方法
参考書を用いる。講義毎の課題を設定し、その討論を行なうゼミナール形式で行なう。
担当教員
高橋洋志
教員室番号
B-211
連絡先(Tel)
5303
連絡先(E-Mail)
takahasi@mmm.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい
各種のプラントでは単相流のほかに気体−液体、気体−固体等いわゆる混相としての流動現象を扱うことが多い.この講義では粒子群(固体)と気体が接触する時に起こる諸現象を取り上げる.粒子層を通過する気体の速度により粒子群は静止充填層、移動充填層(移動層)、流動層などの形態をとる.それらのプラントとしての実用例を最初に学び、次いで粒子群の力学的挙動の解析法、混相流動及び熱移動の基本特性を学ぶ.
授業の目標
1)流体-固体粒子の接触を利用した物質生産装置としての充填層、移動層、流動層の特質が理解できる。
2)粒子群の流れ(移動層)の速度特性と応力特性が理解出来る。
3)粒子層を透過する気体の圧力損失および流動化開始速度の理論的予測ができる。
4)流体-流動粒子群間の熱伝達の基礎が理解できる。
授業計画
1. 粒子と流体の接触を利用した装置:充填層、移動層及び流動層
2. 連続処理装置としての移動層の応用例:粉体貯槽、製鉄用高炉、
  集塵機、各種排ガス処理装置、廃棄物処理装置
3. 粒子の物性:形状係数、粒子径分布と平均粒子径、比表面積 
4. 移動層における粒子のフローパターンと力学的特性 
4. 粒子充填層を通過する流体の圧力損失理論 
5. 粒子層の流動化と最小流動化速度の理論的評価 
6. 流体-粒子群間の熱伝達 
7. 最近のトピックス(次世代型廃棄物処理システム) 
教科書及び教材
篠原邦夫・高橋洋志・中村正秋編「移動層工学」北大図書刊行会
参考書
J.R.Howard「Fluidized Bed Technology −Principles and Applications」Adam Hilger, Bristol and New York(1989)〔研究室蔵〕 
粉体工学会編「粉体工学便覧」日刊工業新聞社〔研究室蔵〕 
成績評価方法
出席2/3以上のものを対象に、レポートの成績で評価する。
履修条件等
なし
教員からのメッセージ
固体-気体(流体)の接触または混相流れを利用する操作は物質生産で広く行なわれている。積極的に学習して、この分野における現在の先進技術・理論の一端に触れて、将来の技術者としてのポテンシャルを高めてほしい.
その他