授業のねらい |
諸分野の知見により、建築計画学の対象とする領域は大きく広げられるが、一方でこれらの知見の安易な援用はいたずらな混乱を招くだけである。本来、建築計画学の可能性を広げる−そのような有効な知見を得るには、建築の特性を見つめ直す作業も同時に行う必要がある。
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授業の目標 |
本年度は寒地住宅を取り上げ、それを通史的、風土的視点で考察し、現代における寒地住宅との関係を捉える。また現代の寒地住宅に関わる条件を見いだし、今後の住宅のあり方を考える。 |
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授業計画 |
大きく以下の5つに分け、以下の文献を参考に行う。授業はゼミ形式とし、具体的なテーマは授業毎に設定する。
1. 世界視点で見た寒地住宅 杉本尚次編、日本のすまいの源流、文化出版局 マルセル・モース、エスキモー社会、未来社 2. 東北地方の民家 伊藤ていじ、民家は生きてきた、美術出版社 小倉強、東北の民家、相模書房 草野和夫、青森県の民家、東奥日報社 3. 北海道の伝統的民家 北の生活文庫企画編集会議編、北海道の衣食と住まい、北海道新聞社 4. 高断熱住宅以前の近代寒地住宅 足達富士夫、北海道の住宅と住様式 5. 現在、そして今後の寒地住宅 建築学会、他の論文
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教科書及び教材 |
上記以外の図書、研究論文、評論文も多数あるため、それらは授業内で適時、指示する |
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参考書 |
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成績評価方法 |
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履修条件等 |
大学学部で「建築計画」を受講していることが望ましい |
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教員からのメッセージ |
寒地住宅に関する知識向上だけでなく、授業を通し、修士学生にふさわしい「論の組み立て」の参考になればと考えている。 |
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その他 |
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