授業のねらい |
日本近現代史Bは、「明治前期の外交政策と対外観の形成」をテーマとする。 幕末における開国という選択は、後発国である日本にとって、国内政治においても対外政策においても否応ない変革を迫り、それが明治維新へと結びついていった。また明治維新以降、日本が後発国であること、国内の「近代化」とともに、外交政策のあり方をも規定することとなった。そこでこの講義では、明治前期の外交政策を検討するとともに、それによって形成された明治前期における対外観がいかなるものだったかを考える。具体的には、外交方針決定の際の明治政府内部の議論や意見対立、対外交渉の進め方などを明らかにするとともに、政府の外交政策に対して国内世論がどのように反応し、また外交政策が対外観の形成にどのような影響を与えたのかを考察する。
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授業の目標 |
幕末から明治維新期にかけての政治過程や外交交渉の具体的な内容を理解するため、これらについて史料には具体的にどのように書かれているかを把握し、そこから対外観を読みとる。
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授業計画 |
具体的なテーマとして、攘夷論の動向、征韓論、台湾出兵、琉球処分、壬午軍乱と甲申事変、大阪事件、脱亜論などを予定している。 |
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教科書及び教材 |
特になし。使用する参考文献や史料は、授業中に適宜指示する。 |
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参考書 |
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成績評価方法 |
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履修条件等 |
日本近現代史Aを履修していることが望ましいが、履修していなくても、また高等学校程度の日本史の知識がなくても修得が可能なように、基礎的な事項にも解説を加える。
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教員からのメッセージ |
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その他 |
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