授業のねらい |
哲学に関わるテーマを扱った映画ビデオを観て、想いを巡らす。 愛する人を自分の過失で死なせてしまう/天使が人間の女性に恋して人間になる/宇宙船の中に10年前に死んだ妻が現われる・・・・・・・・そんな映画を観る。 人間に恒に付きまとう「死」/人間が身体と「時間」を有することの意味/自分自身の衝動に理性は如何に対処すべきか・・・・・・・・ といったことが、個々の哲学的なテーマとなっている。 |
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授業の目標 |
目標は定めない。各自が何かを感じ、各自に何かが残れば、それで良い。 |
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授業計画 |
初回は、人間科学プレゼミナール全体のガイダンスと、学生の希望による本クラスへの帰属決定を行なう。 * その後、以下の映画ビデオを、この順に観る予定。 ノルウェー映画『ソフィーの世界』 フランス映画『黒いオルフェ』 ドイツ映画『ベルリン・天使の詩』 ドイツ映画『時の翼に乗って』 ソ連映画『惑星ソラリス』 * 長い映画は2回に分けて観る。 各々の映画ごとに、感想を話し合い、場合によっては感想文を書く。 学期末には、最終的な感想文レポートを書く。 |
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教科書及び教材 |
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参考書 |
ヨースタイン・ゴルデル著、池田香代子訳『ソフィーの世界』日本放送出版協会(1995) ブルフィンチ著、野上弥生子訳『ギリシャ・ローマ神話』岩波文庫(1978) スタニスワフ・レム著、飯田規和訳『ソラリスの陽のもとに』ハヤカワ文庫(1979) |
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成績評価方法 |
話し合い・折々の感想文・学期末の感想文から、感性や思考の真摯さ・豊かさ・鋭さを勘案する。 |
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履修条件等 |
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教員からのメッセージ |
取り上げる映画は、何れも、いわゆる「感動」を与える映画なのではない。それを本クラスには求めないでほしい。何れも、とても静かに進み、難しかったり、時には退屈したりもするかも知れない。映像や音楽や台詞を楽しむつもりで、じっくりと観てほしい。きっと、何かが残ると思う。 |
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その他 |
私は、映画にそう詳しい訳ではない。良いと思う映画を知っていたら紹介してほしい。 |
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