授業のねらい |
「ものをつくることの意味を考える」をテーマにして,最も単純な古代技術の分析を通じて技術の本質に迫る。そのために,「火おこし」などを中心に具体的なものづくりに挑戦し,古代技術の再現実験をやりながら,古代技術から現代の技術に至るまで,その中に貫かれているものを取り出し,技術の本質について考える。 |
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授業の目標 |
(1)「火おこし」などの古代技術を実際に体験する。 (2)古代技術における工夫(ヒキリイタ・ヒキリギネなど材料の選び方,キネの回し方,など)を知る。 (3)「火おこし」を選んだグループは,炎を実際に起こすこと,またできるだけ短時間に火おこしをすることに挑戦する。 |
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授業計画 |
授業のねらいに沿ったノンプログラムの授業とし,受講者が数名ごとにグループを作り,それぞれテーマを決めて課題に取り組む。概ね,以下のスケジュールで進行する予定。 第1週 オリエンテーション 第2・3週 古代技術に関わるビデオ視聴,グループ編成 第4・5週 グループごとの実験テーマ・計画の決定 第6・7週 グループごとの実験材料などの入手,実験の準備 第8・9・10・11・12週 グループごとの実験 第13週 実験予備日 第14・15週 グループ別実験結果発表 |
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教科書及び教材 |
○テキストは使用せず,必要に応じて,ビデオの視聴,資料・文献の提示を行う。 ○工具(電動ドリル,のこぎり,彫刻刀,小刀,鑿(のみ),やすり,など)は若菜の方で用意してある。 ○木材などの材料は,受講生の方で用意すること。 |
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参考書 |
(1)岩城正夫著『原始技術論』新生出版,1985年,定価(1800円+税)(図書館に3冊所蔵あり)。 (2)岩城正夫『原始技術史入門』新生出版,1976年,定価(1500円+税)(図書館に1冊所蔵あり)。 (3)岩城正夫『原始時代の火』新生出版,1977年,定価(1800円+税)(図書館に1冊所蔵あり)。 (4)岩城正夫『原始人の技術にいどむ』大月書店(国民文庫),1980年,(図書館に所蔵なし)。 |
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成績評価方法 |
次の割合を目途として成績の評定を行う。 (1)毎回の授業での実験などに関するミニレポート 50% (2)7月期における各グループごとの発表 20% (3)学期末に提出する個人レポート 30% |
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履修条件等 |
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教員からのメッセージ |
(1)火気の有無などの点検・確認などに十分に注意すること。 (2)工具使用時や材料購入のための移動時など,安全には十分に注意すること。 |
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その他 |
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