授業のねらい |
今日、環境問題の解決は人類社会の基本問題である。したがって、環境問題を構造的に理解し、その解決の方法を探ることが緊急に求められている。本授業は主として二つの部分からなる。第1部では、第二次世界大戦の原爆をはじめとする核開発の歴史を通して、戦争が人間を犠牲にするとともに、環境破壊も引き起こし、不可逆的な被害を与えてきたことを確認する。第2部および第3部においては、それぞれ化学物質汚染、遺伝子組み換えなどグローバルな環境問題を対象とし、予防原則(Precautionary Principle)、持続的発展(Sustainable Development)など環境政策の基本原理の意味を探る。全体を通して、いずれの問題の解決にも、市民や良心的科学者などの平和・環境保全の運動や地域住民による地域環境の再生・創造への取り組みが不可欠であることを導きたい。 |
|
授業の目標 |
1.平和と環境が不可分であることを知る。 2.グローバルな環境問題の社会経済的原因を理解する。 3.環境政策の基本原理を把握する。 4.平和・環境保全運動の重要性を認識する。 5.環境問題を自分の生き方とかかわらせて考える。 |
|
授業計画 |
0.INTRODUCTION
1.NUCLEAR DEVELOPMENT and PEACE Key word:ENVIRONMENTAL JUSTICE 1.1 NUCLEAR AGE 1.2 HIROSHIMA 1.3 NAGASAKI 1.4 LONGERAP
2.CHEMICAL POLLUTION and SAFETY Key word:PRECAUTIONARY PRINCIPLE 2.1 VIETNAM 2.2 BHOPAR 2.3 DIOXIN POLICY 2.4 PCB HISTORY
3.GMO and BIODIVERSITY Key word:SUSTAINABLE DEVELOPMENT 3.1 GREEN REVOLUTION 3.2 LOCAL KNOWLEDGE 3.3 ANTI-GLOBALISM 3.4 WORK and JOB
4.CONCLUSION
|
|
教科書及び教材 |
平和やグローバルな環境問題を扱うので、資料は主として英文になる。授業の前に配布する。 |
|
参考書 |
|
成績評価方法 |
レポート20点、テスト40点×2=80点の合計100点とし、60~69点を可、70~79点を良、80点以上を優とする。 |
|
履修条件等 |
|
教官からのメッセージ |
留学生が出席することになれば、英語での授業もありうる。現代社会では、英語が苦手であっても、それを克服するために努力することは欠かせないのである。積極的な学生諸君の参加を強く望むものである。 |
|
その他 |
|