授業のねらい |
エネルギーは、私達の生活、産業の源であり、環境とともに21世紀の重要な課題です。 本授業では、熱エネルギー使用に必要な基礎的知識を習得し、また省エネルギーなど具体的な課題に対する実践的な応用力を養います。この科目は、応用化学科の教育目標、B-2(専門的知識-化学工学)の達成に寄与する。 |
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授業の目標 |
1.熱エネルギーの基礎的な法則、用語を習得し、身近な省エネルギー事例にし、燃焼計算、伝熱計算を駆使できるようになること。 2.併せて、1)エネルギー変換、2)エネルギー収支などの熱プロセス解析手法、2)相似則の考え方などの習得を通じ、幅広い思考力、応用力を育成する。 |
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授業計画 |
講義には、配布する資料を参考に、板書形式で行う。 講義の理解度を確認するため講義中に複数回の演習を行う予定であり、電卓を持参のこと。 第1週:はじめに(地球環境問題とエネルギー問題の歴史と現状) 第2週:熱エネルギーを取り出すための燃焼の基礎I(燃焼の条件を学ぶ) 第3〜4週:燃焼の基礎II(燃焼計算を出来るようにする) 第5週:燃焼の応用(燃料の種類と安全な燃焼への留意点) 第6週:省エネルギーとは?(エネルギー第1法則、第2法則の立場から) 第7〜9週:熱エネルギーの利用 (伝導、対流、放射伝熱、無次元数) 第10週:省エネルギー演習(・熱収支、・排熱回収、・エクセルギー的思考) 第11週:エネルギーの測定について(流体の測定、温度の測定) 第12週:プラント設計の基礎(配管の圧力損失,ブロワー・ポンプの仕様) 第13週:省エネルギー機器の知識(ヒートポンプなど) 第14週:社会環境に配慮した排気ガス処理と集塵装置について 第15週:これからの循環型社会と新エネルギーの動向について 定期試験 |
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教科書及び教材 |
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参考書 |
1. JSMEテキストシリーズ「熱力学」 日本機械学会 (2004) 2. JSMEテキストシリーズ「伝熱工学」 日本機械学会 (2005) 3. 架谷昌信・木村淳一 「燃焼の基礎と応用」 共立出版 (1986) *上記1,2は、最新の良書(各1,980円)です。化学系の方にもお薦めします。 |
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成績評価方法 |
・定期試験成績にて評価し、60点以上を合格とする。 ・特別な事由がある場合に限り再試験を行うが、定期試験前に申し出ること。 ・定期試験受験資格として、10回以上の出席を条件とする。 |
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履修条件等 |
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教官からのメッセージ |
・講義は、1)出来るだけ身近な事例で判りやすく、且つ2)インターネット、新聞記事からの最新情報の提供を心がけますので、積極的な参加をお願いします。 ・単なる知識の習得でなく、使える知識に高めましょう。 質問は、講義中でもメールでも、気軽にどうぞ。 |
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その他 |
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