授業のねらい |
錬金術を駆使した中世時代の研究からまず最初に合成されていたのは金属イオンからなる金属錯体(配位化合物)であり、現在では生活必需品の材料として多数利用されている。また、生体内にも金属錯体が存在し重要な役割をはたしている。 これら自然界の生理現象の理解と新規化学技術の発展に役立てることができるよう、それら金属錯体の出来る理由、構造、化学的性質等の基礎知識を習得させる。 またJABEEの観点から、社会に出る前に必要となる技術者倫理について具体的な事例を通して学び、技術者として正しい倫理観を持つことが出来るようにする。 「この科目は,応用化学科の教育目標,D(倫理観)の達成に寄与する。」 |
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授業の目標 |
1.種々の有機化合物と金属イオンからなる多くの安定した金属錯体 (配位化合物)が、なぜ出来るのかを理解する 2.配位化合物には立体異性体が存在することを理解する 3.配位化合物の合成法の概略を理解する 4.技術者倫理の必要性を理解する 5.化学を中心とした事例を学び、倫理的判断を理解する |
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授業計画 |
1.錯体の歴史的背景 2.電子対結合と共有結合、酸塩基の概念 3.配位結合 4.立体化学 5.配位化合物の合成と反応 6.中間試験
7.技術者倫理とはなにか (安居) 8.化学系の技術者倫理 (松山) 9.化学工学系の技術者倫理(吉田) 10.情報系の技術者倫理(8章)板倉教授(情報工学科) 11.内部告発(4章) 鈴木教授(電気電子工学科) 12.総合討論の説明、準備 (松山、吉田、安居) 13.生命系の技術者倫理(安居) 14.総合討論 (松山、吉田、安居) 15.総合議論 (松山、吉田、安居)
定期試験 |
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教科書及び教材 |
錯体化学はプリントを中心に行なう
室蘭工業大学技術者倫理研究会 編 「オムニバス技術者倫理」 この技術者倫理の教科書は販売されいませんので貸し出します プリント |
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参考書 |
F. Basolo and R. C. Johnson 共著(山田 祥一郎訳) 「配位化学−金属錯体の化学−第2版」 化学同人 今井 弘著 「金属錯体の化学−基礎と応用」 培風館 新聞(時事問題に注意する) |
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成績評価方法 |
中間試験(30%)と定期試験(70%)の総合点が60点以上を合格とする。(配点にあるように主たる評価は技術者倫理である) 12,14,15回目の総合討論に関する回は欠席を認めません。 「定期試験受験(あるいは成績評価対象者)資格として,10回以上の出席を条件とする。」 |
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履修条件等 |
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教官からのメッセージ |
主専門選択科目だが、非常に重要な科目なため卒論着手前に履修することを非常に強く勧める。応用化学科はJABEEコース実質卒業生として扱うため卒業に必修と考えている。 総合討論ではグループ学習の成果を評価する。 |
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その他 |
技術者倫理は平成16年度入学者より開講されるが、重要な講義課目のため錯体化学科目内で講義することになった。 18年度より「錯体化学」は開講されなく、読み替えもできないことに注意すること。 |
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