科目概要

対象年度
2005
教育課程名
昼間コース 主専門教育課程 学科別科目
授業科目名
プロセス設計
Subject Name
Chemical Process Design
単位数
2
必修・選択の別
選択
対象学科・学年
応用化学科 3年
開講時期
後期
授業方法
講義
担当教官
小幡 英二(OBATA Eiji)
教官室番号
H403
連絡先(Tel)
0143-46-5761
連絡先(E-Mail)


シラバス

授業のねらい
化学技術者は化学装置の集合体である化学プロセスを設計し,建設し,操作する。ここでは化学プロセスのフローシート,分子を組み替える反応器,物質の分離装置,エネルギーの流れと有効利用,化学プロセスをデザイン,地球環境と調和した生命社会について学習する。
この科目は、応用化学科の教育目標、B-2(専門知識−化学工学)の達成に寄与する。 
授業の目標
1.ブロック・フローシート,プロセス・フローシート,エンジニヤリング・フローシートの読み方
2.各種化学装置の物質収支,熱収支について学習しよう
3.地球環境と調和した化学プロセスの在り方を学習しよう
授業計画
第1週  応用化学科の学生として,プロセス設計から何を学ぶのか
第2週  フローシートの読み方 その1(プリント配布)
第3週 フローシートの読み方 その2(プリント配布)
第4週 研究室から工業生産へのスケールアップ(pp.1-13)
第5週  固定層反応装置と流動層反応装置と物質収支式(pp.14-38)
第6週  自動車排ガス用3元触媒と生物化学反応器(pp.38-50)
第7週  分離装置の分類と超純水(pp.51-63)
第8週  相変化を利用する分離,大きさの違いによる分離(pp.64-75)
第9週  プロセスの中のエネルギー収支(pp.77-91)
第10週  燃料電池,ヒトポンプ,ケミカルヒートポンプ(pp.91-97)
第11週  化学プロセスに活躍するコンピュータと次世代の社会システム(pp.99-124)
第12週  人工臓器からダイヤモンド膜合成第(pp.124-137)
第13週  持続的社会(生命社会)の生命観と臓器移植(プリント配布)
第14週  地球環境と生命社会(「成長の限界」を話題に)(プリント配布) 
第15週  化学プロセスと地球環境(「限界を超えて」,「奪われし未来」を話題に)(プリント配布)
教科書及び教材
橋本健治編「ケミカルエンジニアリング」 培風館 1,545円 
5回の講義は配布プリントで行う。
参考書
東稔節治他 「プロセス設計入門」 裳華房  3,000 円
レイチェル・カーソン 「沈黙の春」新潮文庫
ローマ・クラブ 「成長の限界」 ダイヤモンド社
シーア・コルボン他 「奪われし未来」 翔泳社 
成績評価方法
60点以上を合格とする。その成績は定期試験約80%,小テストと授業態度(途中抜けだし,代筆,私語等)約20%の割合で評価する。不合格者には一度以上の再試験を実施する。定期試験,再試験に不合格の場合には再履修とする。なお、定期試験受験資格として10回以上の出席を条件とする。
履修条件等
化学技術者として,最低知っておかなければならない知識を総合的に講義する。物理化学,触媒化学,熱力学,反応工学,電気化学,移動論,化学工学量論に言及した総合講義です。「沈黙の春」,「成長の限界」,「奪われし未来」,「エコロジー的思考のすすめ」のうち,1冊は読んで下さい。
教官からのメッセージ
人生はすばらしいものです。愛すべき人類が1000年後も1万年後も生存できる生命社会(持続可能な社会)をつくりましょう。それは,人類が新しい地球を構築するのではなく,地球環境と共存共栄できる人間社会を創造することです。
講義をはなれて,気軽に室を訪ねてください。私の趣味はおしゃべりと釣りです。
その他
反応工学研究室5つの教え:1.人の和は挨拶から(礼儀) 1.明日出来ることは明日に(継続) 1.考えてわからぬときは翔べ(行動) 1.忘れろ,してやったこと。忘れるな,してもらったこと(恩義) 1.そして,人生はおもしろ,おかしく,元気よく(処世)