科目概要

対象年度
2005
教育課程名
昼間コース 主専門教育課程 学科別科目
授業科目名
計測工学
Subject Name
Instrumentation
単位数
2
必修・選択の別
選択
対象学科・学年
応用化学科 3年
開講時期
前期
授業方法
講義
担当教官
空閑良壽(応用化学科・化学プロセス工学講座)
教官室番号
H-308
連絡先(Tel)
0143-46-5765
連絡先(E-Mail)
kuga@mmm.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい
 化学工学・物理・化学実験における,測定データの解析に必須となる,誤差解析について丁寧に学ぶ。測定データの不確かさの程度,誤差の伝播などの基礎概念を学び,さらにデータの統計的取扱い法の理解に重点を置き,実験レポートのデータ解析を論理的に行うための基礎力を身につける。
 この科目は,応用化学科の教育目標,B-2(専門的知識-化学工学)の達成に寄与する。
授業の目標
1. 実験レポートのデータ解析に必須の,誤差解析に関する基礎的概念を理解する。
2. 誤差解析の統計的取扱い法を含めた使い方を習得する。
授業計画
講義には主に教科書と配布プリントを使用し,板書形式で行なう。講義中にも複数回小テストを行う予定であり,電卓や作図を要する問題を解く機会も多いため,必ず電卓と定規を毎回用意すること。
第1週   誤差解析とは何か (教科書第1章)
第2週   実験レポートにおける誤差評価の使い方(1)(教科書第2.1—2.4章)  
第3週   実験レポートにおける誤差評価の使い方(2)(教科書第2.5—2.6章) 
第4週   実験レポートにおける誤差評価の使い方(3)(相対誤差)
第5週   誤差の伝播 (1)平方根則 (教科書第3章)   
第6週   誤差の伝播 (2)和と差,積と商 (教科書第3章)   
第7週   誤差の伝播  (3)独立な誤差,一般式 (教科書第3章)   
第8週   これまでのまとめ(中間試験)
第9週   ランダム誤差の統計的取扱い(1) (教科書第4.1--4.3章)   
第10週 ランダム誤差の統計的取扱い (2)(平均値の標準偏差)
第11週  ヒストグラム (1)(プリント配布)
第12週  ヒストグラム (2)(プリント配布)
第13週  正規分布(教科書第5章)
第14週  測定値の受容の可能性(教科書第5章)
第15週  データの棄却(教科書第6章)  
        定期試験 
教科書及び教材
John R. Taylor 著,林・馬場 訳 「計測における誤差解析入門」 東京化学同人 \4410 [附属図書館蔵],講義中に配布するプリント
参考書
谷口修 「計測工学 第2版」 森北出版[附属図書館蔵]  
William C. Hinds 「Aerosol Technology 2nd Ed.」 John Willey & Son Co. Ltd. [附属図書館蔵] 
成績評価方法
60点以上を合格とする。その成績は定期試験80%(中間試験30%を含む),小テスト20%の割合で評価する。不合格者にはレポートを課した後に一度だけ再試験を実施し,60点以上を合格とする。再試験に不合格の場合には再履修すること。
履修条件等
定期試験受験資格として授業実施回数の2/3以上の出席を条件とする。
教官からのメッセージ
 実験レポート作成に必要なデータの取り扱い方,誤差解析を丁寧に学ぶこと。化工実験A,Bでも,その成果を試す機会がある。講義で直接的に取り扱うことができないが,パソコンを用いたエクセルなどの表計算,統計解析について自主的に学んで欲しい。これについては,化工実験Bでも,その成果を試す機会がある。
 オフィスアワーは火,水曜日の13:30〜15:30です。その他の時間でも,講義内容の質問に限らず,気軽に教員室を訪ねてください。
その他