科目概要

対象年度
2005
教育課程名
昼間コース 主専門教育課程 学科別科目
授業科目名
生体機能材料学
Subject Name
Functional Biomaterials Science
単位数
2
必修・選択の別
選択
対象学科・学年
材料物性工学科 3年
開講時期
後期
授業方法
講義形式で行う。教科書は指定しない。プリントを配付する。
出席は重視する。毎回講義内容について小テストをおこなう。
担当教官
岩佐達郎
教官室番号
Y507
連絡先(Tel)
内線:5661
連絡先(E-Mail)
iwasat@mmm.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい
生物が示す種々の生体機能を担っている物質は何であるのか。それらにはどのような特徴があるのかを理解し、その機能を利用する方法を学ぶ。バイオ材料に関する基礎的な知識の習得をねらいとする。
授業の目標
1.種々の生体機能を担う物質の構造と機能についての基礎知識の習得
  少なくとも核酸、タンパク質について
2.遺伝子工学、抗体工学の基礎的手法とその応用について知る。
  遺伝子工学的手法、免疫、抗体、抗体の利用など
3.生体機能と関連づけたバイオ材料の考え方を知る。
  資源としてのゲノム、ゲノム解読、再生医療等
授業計画
以下の項目について講義を行う。
高校で生物を履修していない学生の多いことを考慮して、基礎的な内容から講義するが、履修を希望する学生は高校生物の参考書等を読んでおくことが望ましい。

 1.生物を構成する基本単位;細胞
 2.生物を構成する低分子化学物と高分子化合物
 3.生物を構成する物質を作る種々の化学結合
 4.タンパク質とアミノ酸
 5.タンパク質と遺伝子
 6.遺伝子工学
 7.PCR法と遺伝子診断
 8.免疫と抗体タンパク質
 9.抗体工学
10.生命科学と環境・社会
教科書及び教材
教材としてプリントを配付する。
基本的な講義の流れは、岩波講座・現代工学の基礎「バイオ材料の基礎」によっている。講義で扱わない内容もあるが、一読を勧める。
参考書
「バイオ材料の基礎」岩波講座・現代工学の基礎、前田瑞夫
「分子細胞生物学」ボルティモア他、東京化学同人
「ワトソン・組換えDNAの分子生物学」ワトソン他、丸善
「細胞の分子生物学」アルバート他、教育社
成績評価方法
・毎回の小テスト、および期末テストを50%、50%で評価している。必要と思われるときは中間テストも行う。その場合は小テストと中間テストで50%の評価となる。
・再試験はできたら行わないが、必要なら一度行う。それでも不合格のものは再履修となる。
履修条件等
生物の基礎的知識を要求するわけではないが、あった方が講義内容は理解しやすい。
教官からのメッセージ
環境問題を考えるにも、生体に優しい材料を考えるにも、基礎的な素養が必要である。講義でトピックな内容も扱うが、学生諸君が新聞、ニュースなどを通して、自ら疑問を持って講義に臨んで欲しい。
その他