科目概要

対象年度
2005
教育課程名
昼間コース 主専門教育課程 学科別科目
授業科目名
電気回路III
Subject Name
Electric Circuits III
単位数
2
必修・選択の別
必修
対象学科・学年
電気電子工学科 3年
開講時期
前期
授業方法
講義
担当教員
川口秀樹 (KAWAGUCHI, Hideki)
教員室番号
A133
連絡先(Tel)
0143-46-5510
連絡先(E-Mail)
kawa@mmm.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい
交流回路の延長上にある理論として,LCR回路の過渡現象および分布定数回路を修得する.
授業の目標
1 .伝送線路の系を分布定数回路としてモデル化することができる。
2 .集中定数回路・分布定数回路の過渡現象の方程式をたてることができ,初期条件をもちいてその微分方程式を解くことができる。
3 .集中定数回路・分布定数回路の解から系の性質を多面的にとらえることができる。
授業計画
1.交流回路理論(1週)
 直流回路から交流回路へ,インピーダンス,過渡現象,分布定数回路
2.集中定数回路と分布定数回路(1週)
 集中定数回路から分布定数回路,分布定数回路の基礎方程式
3.正弦波交流の分布定数回路(3週)
 一般解,無限長線路,有限長線路
4.定常状態と過渡現象(1週)
 定常状態から過渡現象へ,初期条件,一般解,積分定数
5.過渡現象の簡単な例(1週)
 RL直列回路,RC直列回路
6.ラプラス変換と演算子法(1週)
 ラプラス変換の基本的性質,微分・積分演算子,初期値・最終値定理
7.基本RLC回路(3週)
 RL・RC回路,LC回路,RLC回路
8.分布定数回路の過渡現象(2週)
 一般解,無限長線路,有限長線路,無損失線路,RC線路
9.さらに延長上の理論(1週)
 マイクロ波(立体)回路,3次元空間回路網
教科書及び教材
1.平山 博、大附辰夫 著 「電気回路論[2版改訂]」 電気学会 定価(3000円+税)
参考書
1.小郷 寛,小亀英己,石亀篤司 著 「基礎からの交流理論」 電気学会 定価(3100円+税)
成績評価方法
中間試験(40点満点),定期試験(60点満点)の合計で, 60 点以上を合格とする。 
但し、授業の 2/3 以上の出席者のみ受験資格を有するものとする。
履修条件等
電気回路I,IIの内容を理解していることが望ましい。
教員からのメッセージ
本科目は、暗記的な要素はほとんどなく、体系的な理解を要し、すべて前の授業からの積み重ねである。 授業に出席し積極的に不明なところを質問するなど、その都度その都度、授業内容を理解しておくこと。
その他
この科目は、当学科の学習目標のうち、
B「電気電子工学分野の技術の基礎となる知識を習得する」
に主体的に関連する。