授業のねらい |
交流回路の延長上にある理論として,LCR回路の過渡現象および分布定数回路を修得する. |
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授業の目標 |
1 .伝送線路の系を分布定数回路としてモデル化することができる。 2 .集中定数回路・分布定数回路の過渡現象の方程式をたてることができ,初期条件をもちいてその微分方程式を解くことができる。 3 .集中定数回路・分布定数回路の解から系の性質を多面的にとらえることができる。 |
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授業計画 |
1.交流回路理論(1週) 直流回路から交流回路へ,インピーダンス,過渡現象,分布定数回路 2.集中定数回路と分布定数回路(1週) 集中定数回路から分布定数回路,分布定数回路の基礎方程式 3.正弦波交流の分布定数回路(3週) 一般解,無限長線路,有限長線路 4.定常状態と過渡現象(1週) 定常状態から過渡現象へ,初期条件,一般解,積分定数 5.過渡現象の簡単な例(1週) RL直列回路,RC直列回路 6.ラプラス変換と演算子法(1週) ラプラス変換の基本的性質,微分・積分演算子,初期値・最終値定理 7.基本RLC回路(3週) RL・RC回路,LC回路,RLC回路 8.分布定数回路の過渡現象(2週) 一般解,無限長線路,有限長線路,無損失線路,RC線路 9.さらに延長上の理論(1週) マイクロ波(立体)回路,3次元空間回路網 |
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教科書及び教材 |
1.平山 博、大附辰夫 著 「電気回路論[2版改訂]」 電気学会 定価(3000円+税) |
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参考書 |
1.小郷 寛,小亀英己,石亀篤司 著 「基礎からの交流理論」 電気学会 定価(3100円+税) |
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成績評価方法 |
中間試験(40点満点),定期試験(60点満点)の合計で, 60 点以上を合格とする。 但し、授業の 2/3 以上の出席者のみ受験資格を有するものとする。 |
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履修条件等 |
電気回路I,IIの内容を理解していることが望ましい。 |
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教員からのメッセージ |
本科目は、暗記的な要素はほとんどなく、体系的な理解を要し、すべて前の授業からの積み重ねである。 授業に出席し積極的に不明なところを質問するなど、その都度その都度、授業内容を理解しておくこと。 |
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その他 |
この科目は、当学科の学習目標のうち、 B「電気電子工学分野の技術の基礎となる知識を習得する」 に主体的に関連する。 |
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