授業のねらい |
本授業では,古典制御理論に基づく伝達関数,ブロック線図,およびボード線図による系の記述方法、周波数応答や安定性,さらにフィードバック制御系について、例題を通して修得する。 |
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授業の目標 |
1 .制御したい具体的な系が与えられたとき、適切に未知変数を設定し微分方程式を構成し、系を記述することができる。 2 .与えられた系を、伝達関数・ブロック線図・ボード線図などで記述・モデル化し、系の性質を多面的に捕らえることができる。 3 .モデル化した系の周波数応答や安定性など,系のふるまいを判定することができる。 |
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授業計画 |
1.制御工学概要(1週) 2.信号の伝達と伝達関数(1週) ブロック線図,等価変換,微分・積分要素 3.ラプラス変換と伝達関数(4週) フーリエ展開からフーリエ変換・フーリエ積分へ,フーリエ変換からラプラス変換へ,ラプラス変換と常微分方程式,ラプラス変換と伝達関数 4.フィードバック制御の基礎(3週) 伝達関数の基本形,フィードバック制御 5.周波数応答(3週) 伝達関数と周波数応答,ベクトル軌跡,ボード線図,ゲイン・位相特性曲線 6.フィードバック制御の安定性(2週) 安定判別法,位相余有,ゲイン余有 |
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教科書及び教材 |
1.中野、美多 著「制御基礎理論[古典から現代まで]」昭晃堂 定価(2,600 円+税) |
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参考書 |
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成績評価方法 |
中間試験(40点満点),定期試験(60点満点)の合計で 60 点以上を合格とする。 但し、授業の 2/3 以上の出席者のみ受験資格を有するものとする。 |
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履修条件等 |
多くのケースで,電気回路を例題と使用するため,電気回路Iの内容を理解していることが望ましい。 |
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教員からのメッセージ |
本科目は、暗記的な要素はほとんどなく、体系的な理解を要し、すべて前の授業からの積み重ねである。 授業に出席し積極的に不明なところを質問するなど、その都度その都度、授業内容を理解しておくこと。 |
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その他 |
この科目は、当学科の学習目標のうち、 B「電気電子工学分野の技術の基礎となる知識を習得する」 に主体的に関連する。 |
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