科目概要

対象年度
2005
教育課程名
昼間コース 主専門教育課程 学科別科目
授業科目名
電子物性
Subject Name
Solid State Physics
単位数
2
必修・選択の別
必修
対象学科・学年
電気電子工学科 2年
開講時期
後期
授業方法
講義
担当教員
酒井 彰
教員室番号
F-106
連絡先(Tel)
46-5547
連絡先(E-Mail)
sakai@mmm.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい
 電子デバイス動作の基礎となる固体内での電子の振る舞いを学ぶ。
授業の目標
1. 電子物性に関する基本的用語を理解し、使用する事ができる。 
2. 結晶構造とその逆格子を理解する。 
3. 結晶中の原子と電子の基本的振る舞いを理解する。 
4. エネルギーバンドの理論を学び、金属と半導体の違いを理解する。
授業計画
1.結晶構造 結晶の結合力 
2.     空間格子、代表的な結晶構造 
3.格子振動 同種原子からなる1次元格子振動 
4.     2種の原子からなる1次元格子振動 
5.固体の熱的性質 固体の比熱
6.        固体の熱伝導
7.古典的電子伝導モデル 自由電子 
8.           緩和時間、抵抗率
9.量子力学の基礎 粒子性と波動性、波動方程式
10.       トンネル効果、水素原子
11.エネルギーバンド 金属の自由電子モデル
12.         フェルミ・ディラック分布
13.         結晶における電子の運動
14.         正孔、金属・半導体・絶縁体
15.まとめ
教科書及び教材
松澤剛雄・高橋清・斉藤幸喜著「電子物性」森北出版
参考書
C.Kittel著(宇野ら訳)「固体物理学入門 上」丸善
小泉義晴・高橋宣明著「固体電子論の基礎」東海大学出版会
花村榮一著「固体物理学」裳華房
成績評価方法
定期試験(40%)、レポート(30%)、中間テスト(30%)で評価する。
履修条件等
物理学、電磁気学Iを修得している事が望ましい。
教員からのメッセージ
その他
本授業は、「電気電子工学科の学習目標」の
 A.自然現象を理解するための基礎となる数学・物理学の知識を習得する
 B.電気電子工学分野の技術の基礎となる知識を習得する
に密接に関連する。