科目概要

対象年度
2005
教育課程名
昼間コース 主専門教育課程 学科別科目
授業科目名
電気回路II
Subject Name
Electric Circuits II
単位数
2(1)
必修・選択の別
必修
対象学科・学年
電気電子工学科 2年
開講時期
後期
授業方法
講義と演習を基本的に交互に行う。講義は、2つのクラス分けて2人の先生が行う。演習は、4つのクラスに分けて4人の先生が行う。
担当教官
内藤 督、鏡 愼、遠山 篤、武田圭生
教官室番号
E303(内藤), F109(鏡), E201(遠山)、 Y708(武田) 
連絡先(Tel)
46-5505(内藤), 46-5524(鏡), 46-5509(遠山),  46-5562(武田)
連絡先(E-Mail)
naitoh@mmm.muroran-it.ac.jp(内藤), 
kagami@mmm.muroran-it.ac.jp(鏡),toyama@mmm.muroran-it.ac.jp(遠山)
ktakeda@mmm.muroran-it.ac.jp(武田)


シラバス

授業のねらい
電気回路Iで学んだことを基にして、回路網、3相交流の基礎的な概念の理解に重点を置いた授業を行う。授業は、「講義」と「演習」をほぼ交互に行う。
授業の目標
(1) 線形回路網の解析法、基本的性質とそれに伴う諸法則を学ぶ。四端子回路網の基礎公式、接続法などを学ぶ。
(2) 多相交流のうち3相交流の基礎から応用までを学ぶ。
授業計画
(1) 基本的に(講義)と(演習)を交互に繰り返す。 
(2) (講義)では、新たな内容を学習し、章末問題等から例題を取り上げて解説する。
(3) (講義)終了時に指定問題4〜7題を家庭学習として課す。指定問題を(演習)までに解答してくることが(演習)の出席条件とする。
(4) (演習)では小テスト(指定問題から1題出題,15分)と指定問題解説を行う。
(5) 中間試験(I)、(II)は、それまでに示した指定問題から5問を出題する。定期試験は、すべての指定問題から5問を出題する。
 具体的な計画(30回)は以下の通り。
 1回目(10月 3日) 講義:電気回路Iの復習
 2回目(10月 6日) 演習:電気回路Iの復習
 3回目(10月13日) 講義:回路の諸定理1 (教科書p.138-144)
         重ねの理、可逆定理、補償定理
 4回目(10月17日) 演習:回路の諸定理1
 5回目(10月20日) 講義:回路の諸定理2 (教科書p.145-152)
         テブナンの定理、ノートンの定理
 6回目(10月24日) 演習:回路の諸定理2
 7回目(10月27日) 講義:回路の諸定理3 (教科書p.152-162)
         最大電力伝達定理、Δ−Y変換
 8回目(10月31日) 演習:回路の諸定理3        
 9回目(11月 7日) 講義:相互インダクタンス1(教科書p.103-112)
         基礎式、T型等価回路、結合回路
10回目(11月10日) 演習:相互インダクタンス1        
11回目(11月14日) 講義:相互インダクタンス2(教科書p.113-118)
           理想変成器、インピーダンス換算
12回目(11月17日) 演習:相互インダクタンス2
13回目(11月21日) 復習I
14回目(11月24日) 中間試験(I)
15回目(11月28日) 講義:四端子定数1(教科書p.166-170)
         [Z]、[Y]、[F]、[G]、[H]行列
16回目(12月 1日) 演習:四端子定数1
17回目(12月 5日) 講義:講義:四端子定数2(教科書p.176-184) 
         等価回路
18回目(12月 1日) 演習:四端子定数2
19回目(12月12日) 復習II
20回目(12月15日) 中間試験(II)
21回目(12月19日) 講義:多相交流1(教科書p199-210)
         三相交流の基礎
22回目(12月22日) 演習:多相交流1
23回目( 1月12日) 講義:多相交流2(教科書p210-222)  
         平衡三相回路               
24回目( 1月16日) 演習:多相交流2
25回目( 1月19日) 講義:多相交流3(教科書p222-230、p237-244)
        平衡三相回路の電力、V結線、不平衡三相回路の電力、
        回転磁界
26回目( 1月23日) 演習:多相交流3
        対称座標法
27回目( 1月26日) 講義:多相交流4(教科書p246-252、p259-265)
28回目( 1月30日) 演習:多相交流4
29回目( 2月 2日) 電気回路IIの総復習
30回目( 2月 6日) 演習 予備日
教科書及び教材
教科書
(1) 小亀英己、石亀篤司 著「基礎からの交流理論」電気学会 3100円   
(2) エドミニスター著 ; 村崎憲雄 他 訳 
    マグロウヒル大学演習シリーズ「電気回路」 オーム社 2940円
その他、必要に応じてプリントを配布する。
参考書
(1) 菅 博、堀井仙松 著「図説 電気回路要論」 産業図書 3990円
成績評価方法
小テスト20%、中間試験(I)15%、中間試験(II)15%、定期試験50%として総合評価し、60点以上を合格とする。小テストは演習時に行い、その合計点で評価する。総合評価であるので、基本的には再試験は行わない。
履修条件等
(1) 問題解答ノートを用意する。ノートは指定問題用とし、綴じたもの(ファイルノートはだめ)を使用する。ノートの表紙に必ず、名前を記入すること。講義用ノートは各自別に用意する。
(2) 教科書2冊、関数電卓を用意する。テストでも電卓を使うので、使い方は各自が覚える。
(3) 全ての授業に出席することを原則とする。ただし、サークル活動、忌引、病気等による欠席で、届けのあるものについては欠席扱いとはしない。中間試験、定期試験の追試験は行うが、小テストは行わず評価は0点とする。追試験対象者は申し出ること、ただし、追試験の受験資格は指定問題を全て解答したノートの提出が条件となる。
(4) 中間試験、定期試験の受験には、それまでの指定問題を全問解答した、ノートを示すことが必要。復習の時間に確認を行う。
(5) 20分を越える遅刻は欠席とする。
教官からのメッセージ
解き方は色々あります。できる限りやさしく、シンプルな解き方を目指してください。そうすることによって、センスが芽生えてくることでしょう。本来、「回路」は面白い科目です。
その他
電気電子工学科の学習目標について、この科目が主体的に関与するものを◎、 付随的に関与するものを○印で示す。
○A.自然現象を理解するための基礎となる数学・物理学の知識を習得する
◎B.電気電子工学分野の技術の基礎となる知識を習得する
○C.習得した知識を種々の問題に適用し、その結果を検討・評価する能力を修得する
  D.与えられた問題を解決するための実験を計画・遂行する能力を修得する
  E.自分の意見を論理的に整理し、他者に説明する能力を修得する
  F.他者と議論・協力して目標を達成する能力を修得する
○G.物事を自主的・継続的に学習する能力を修得する
  H.電気電子工学分野の技術が社会や環境に与える影響を考える能力を修得する