科目概要

対象年度
2005
教育課程名
昼間コース 主専門教育課程 学科別科目
授業科目名
基礎電子回路
Subject Name
Basic Electronic Circuits
単位数
2
必修・選択の別
必修
対象学科・学年
電気電子工学科 2年
開講時期
前期
授業方法
講義及び演習
担当教官
関根ちひろ(SEKINE,Chihiro)(電気電子工学科・電子デバイス工学講座)
教官室番号
Y-701
連絡先(Tel)
0143-46-5551
連絡先(E-Mail)
sekine@mmm.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい
電子回路技術は、ダイオードやトランジスタを中核とする半導体工学の基礎の上に立っている。本講義では、電子回路を理解する上で必要最小限な半導体の性質およびそれを応用した半導体素子の動作原理を理解すると共に、その等価回路の考え方、アナログ量の増幅作用、及びその簡単な近似計算の仕方等回路設計の基本となる基礎知識を身につけることを目的としている。
授業の目標
1.電子回路に関する基礎的な用語を理解する。
2.バイポーラトランジスタ・電界効果トランジスタ(FET)の働きとその動作原理を理解する。
3.バイポーラトランジスタ・FETの基本増幅回路と等価回路の考え方を理解する。 
授業計画
第1週  電子回路の解析に必要な基礎知識(電圧源、電流源、等価変換)
第2週  電子回路の解析に必要な基礎知識(諸定理、周波数特性の表現)
第3週  半導体の性質(結合様式、電子状態、エネルギー状態)
第4週  pn接合、整流作用
第5週  バイポーラトランジスタの原理と特性(各接地の動作原理、静特性)
第6週  トランジスタの等価回路(直流等価回路、交流等価回路)
第7週  hーパラメータ等価回路
第8週  トランジスタのバイアス回路(バイアス、動作点、直流負荷線)
第9週  トランジスタの理想化と回路の簡易計算法
第10週 トランジスタの基本増幅器の特性
第11週 FETの原理と特性(接合形、 MOS形 FETの原理)
第12週 FETの等価回路
第13週 FETのバイアス回路と基本増幅回路
第14週 基本増幅回路の従続接続     
第15週 まとめ 
教科書及び教材
石橋幸男著 「アナログ電子回路」 培風館 定価 3200円+税
参考書
石橋幸男著 「アナログ電子回路演習」 培風館 定価 2600円+税
成績評価方法
60点以上を合格とする。その成績は、定期試験週間に行う期末試験(70%程度)と小テスト(又はレポート)(30%程度)により評価する。再試験は特別な理由がない限り実施しない。不合格者は再履修すること。
履修条件等
特になし
教官からのメッセージ
基礎的な事項を自分が納得するまで理解するよう努めることが大切です。また、実際に自分の手を動かして演習問題を多く解くことが理解を深めます。
その他
学習目標との対応
B.電気電子工学分野の技術の基礎となる知識を習得する
G.物事を自主的・継続的に学習する能力を修得する

オフィスアワー 月曜日 16:00〜18:00