| 授業のねらい | | 文字、グラフィック(静止画、動画)、音声などの複数の媒体(メディア)を統合して扱うマルチメディア技術は、社会の至る所で目にされるようになってきた。本講義では、マルチメディアシステムを実現するための個々の技術、表示法に加え、受け手の知覚心理についても概観する。 | 
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| 授業の目標 | | 1.マルチメディアの要素技術(音声、画像の圧縮技術、認識技術など)について理解を深める。 2.コンピュータグラフィックスについて理解を深める。
 3.情報の受け手(人間)の知覚特性について理解を深める。
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| 授業計画 | | 第1回 マルチメディアとはなにか 第2回 音声情報の圧縮技術(1)
 第3回 音声情報の圧縮技術(2)
 第4回 音声合成技術
 第5回 音声認識技術
 第6回 音声情報処理のまとめ
 第7回 画像情報処理技術の概要
 第8回 パターン認識技術(1)
 第9回 パターン認識技術(2)
 第10回 画像圧縮技術
 第11回 動画像圧縮技術
 第12回 画像情報処理のまとめ
 第13回 コンピュータグラフィックスにおけるモデリング技術
 第14回 コンピュータグラフィックスにおけるレンダリング技術
 第15回 3次元画像表示技術
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| 教科書及び教材 | | ・教科書として、 
 松本 紳、小高和己
 「マルチメディア ビギナーズテキスト 第2版」
 東京電機大学出版局(2,500円+税)
 
 を指定する。
 
 ・その他、必要な資料を適宜講義中に配布する。
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| 参考書 | | 人の知覚特性に関する参考書としては、以下のものがある: 
 斎藤秀昭、森 晃徳(共編)、「視覚認知と聴覚認知」
 オーム社(4,800円+税)
 (第2編第1章で、人の聴覚特性とメディア統合との
 関連について論じられている)
 
 原島 洋(監修)、「3次元画像と人間の科学」
 オーム社(7,500円+税)
 (高価だが、人の知覚特性から3次元画像表示技術まで
 網羅されている)
 
 大山 正、「新心理学ライブラリ18 視覚心理学への招待」
 サイエンス社(2,200円+税)
 (人の視知覚特性とその測定法について概観した入門書)
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| 成績評価方法 | | ・定期試験(70%)と小テスト(30%)で評価する。 ・不合格の場合は再履修すること。
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| 履修条件等 | | ・指定した教科書を必ず持参すること。 ・講義「プログラミング」の内容を理解していることが望ましい。
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| 教官からのメッセージ | | ・マルチメディアは非常に進展の速い分野です。このため、本講義の目的は多岐に渡るマルチメディア関連用語を暗記することではなく、マルチメディア技術の本質について洞察する目を養い、新しい技術に対応する力を身につけることにあります。 
 ・マルチメディア技術は、情報の送り手の意図通りに、受け手が理解・操作できなければ意味がありません。このため、実際にユーザインタフェースの開発や、音声・画像データの情報圧縮などの研究を行う際には、情報の受け手(人間)の動作・知覚特性を理解することが本質的に重要です。本講義では、各マルチメディア要素技術と人の知覚特性との関わりについても解説します。知覚心理についてのより深い理解のためには、参考書に挙げた資料を図書館等で参照して下さい。
 
 ・試験では記憶力よりもむしろ、資料を調べる力、および調べた情報を統合して論述する力を評価しますので、マルチメディア技術の「考え方」を身につけられるよう講義に臨んで下さい。
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| その他 |  |