科目概要

対象年度
2005
教育課程名
夜間コース 主専門教育課程 学科別科目
授業科目名
現代社会と情報工学
Subject Name
Information Technology and Today's World
単位数
2
必修・選択の別
選択
対象学科・学年
情報工学科 1年
開講時期
前期
授業方法
講義と演習
担当教員
前田 純治(MAEDA,Junji)(情報工学科・コンピュータ知能学 (Computer Intelligence) 講座)
畑中 雅彦(HATANAKA,Masahiko)(情報工学科・計算機システム学 (Computer Systemics) 講座)
教員室番号
前田:V-602
畑中:V-506
連絡先(Tel)
前田:0143-46-5413
畑中:0143-46-5427
連絡先(E-Mail)
前田:junji@csse.muroran-it.ac.jp
畑中:hatanaka@wil.csse.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい
 この授業は、原則として情報工学科夜間主コース1年次を対象にしたもので、今後の全ての授業の基礎となる重要な科目である。

 授業の前半ではコンピュータ概論を通じて、現代社会において情報工学が置かれている立場、情報産業の進展、情報産業の現状を取り上げ、今後情報工学が社会に対して果たすべき役割を理解するとともに、基本的な専門用語の修得を目指す。

 授業の後半ではコンピュータ及び通信ネットワークの利用法に関する基礎的な素養(情報工学リテラシー)を、演習を通して習得する。特に本演習ではUNIXシステムの利用技術に的を絞り、情報工学科学生計算機室の端末を利用して、情報の収集・交換(コミュニケーションの確立)・処理を行い、自ら技術レポートの形に情報を整理して発表するための基礎的な技法を実習により習得する。
授業の目標
1.現代社会における情報工学、情報産業の役割を理解する。
2.情報倫理、情報工学技術者倫理を理解する。
3.コンピュータおよびネットワークに関する基礎的な専門用語を理解する。
4.UNIXシステムの基本的な操作方法を習得する。
5.エディタを用いた文章の入力方法とツールを用いた図の作成方法を習得する。
6.LaTeXシステムを用いた技術レポートの整形・印刷技法を習得する。
授業計画
 1週目:情報工学の概説(情報工学とその境界・関連分野、現代社会と情報工学の役割)
 2週目:コンピュータ概論1(コンピュータの利用、個人とパソコン、その他)
 3週目:コンピュータ概論2(情報産業と情報システム、コンピュータと情報、その他)
 4週目:コンピュータ概論3(ハードウェア、ソフトウェア、基本ソフトウェア、その他)
 5週目:コンピュータ概論4(ネットワーク、情報処理システム、最近の話題、その他)
 6週目:Xウインドウシステムの操作
 7週目:UNIXコマンドの使い方(1)
 8週目:UNIXコマンドの使い方(2)
 9週目:エディタ操作と日本語入力(1)
10週目:エディタ操作と日本語入力(2)
11週目:エディタ操作と日本語入力(3)
12週目:作図ツールの利用
13週目:LaTeXを用いたレポート作成技法(1)
14週目:LaTeXを用いたレポート作成技法(2)
15週目:電子メールの利用
教科書及び教材
九州工業大学情報科学センター編「インターネット時代のフリーUNIX入門LinuxFreeBSDを用いた情報リテラシー」朝倉書店 定価(2900円+税)
室蘭工業大学情報工学科編「情報工学演習Aの手引き」の必要部分を配布する。
参考書
成績評価方法
 レポートにより成績をつける。演習を行うので、特殊な事情が無い限り欠席はしないこと。不合格の場合は再履修するものとする。
履修条件等
 この授業は、原則として情報工学科夜間主コース1年次を対象にする。また、授業前にテキストを読み、予習していることを前提にして授業を進める。
教員からのメッセージ
この授業は選択科目ですが、今後の全ての授業の基礎となる重要な科目ですので、情報工学科夜間主コース1年次の皆さんは必ず受講して下さい。

 後半の演習は密度が濃く、演習の時間に初めて教科書や手引き書を読んでいるようでは内容をこなせませんので、必ず予習して事前に内容を理解してから演習に臨んで下さい。

 コンピュータの操作には慣れが必要です。演習の時間外にも情報工学科学生計算機室の開放時間を積極的に利用して操作に親しんで下さい。

 入学前までにパソコンの操作に慣れ親しんでいない学生には初め敷居が高く感じることもあるかもしれませんが、あきらめずに時間をかけてじっくりと取り組めば情報工学科で必要とされる最小限のコンピュータ操作技術を確実に習得できます。一方、既にパソコンなどに精通している学生も奥深いUNIX環境の利用法を極める契機となりますので真剣に取り組んで下さい。
その他