授業のねらい |
デジタル計算機では、情報は離散化された形で扱われるため、それを理解する為には、解析学と異なる数理的体系が必要になる。この授業では、離散化されたデータの取り扱いの基礎となる離散数学を学ぶ。 特に抽象的な数学概念を、純粋数学としてではなく、応用できる力をつけられるようにする。
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授業の目標 |
1.集合を通して、様々なデータを数学的対象として統一的に捉える見方を理解する。 2.集合に基づいて、集合上の関係、写像などの基本概念について、実際的なデータを念頭において理解する。 3.離散的関係の典型例を学び、其の数理的性質を理解する。 4.離散データを図表現して扱う、離散グラフについて統一的に学ぶ。
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授業計画 |
1週.集合と論理 2週.部分集合 3週.集合演算、述語による集合の表現 4週.論理演算 5週.対応と写像 6週.多:多対応 7週.写像、部分写像 8週.関係、2項関係 9週 関係行列と関係グラフ 10週.同値関係と直和分割 11週.順序関係と順序集合 12週.順序集合の性質 13週.離散グラフ 14週.隣接行列 15週.グラフ理論入門
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教科書及び教材 |
教科書;小倉和久著:情報の基礎離散数学、近代科学社(1999年) (演習を中心とした) |
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参考書 |
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成績評価方法 |
授業中の演習(15%)および期末試験(85%)で評価する。 再試験は特別な事情の有る者以外は行はない。
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履修条件等 |
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教官からのメッセージ |
情報工学において、基礎的な思考を身につけられる科目である。 抽象化の思考が見についた人は、他の人とは異なった、ソフトウエア、プログラミング能力を持てるので、じっくり考え講義を理解して欲しい。 |
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その他 |
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