授業のねらい |
オペレーティングシステムは、コンピュータシステムを構成するハードウェア資源とソフトウェア資源を管理して使用効率を上げ、利用者に対しては使いやすいユーザインタフェースを提供する最も基本的で重要なソフトウェアである。従って、この授業の履修は情報工学科の学生にとって必要不可欠のものである。
この授業では、こうしたコンピュータの最も基本的なソフトウェアであるオペレーティングシステムの役割と構成、動作原理等について学ぶ。
実際のオペレーティングシステムとしては、UNIX系オペレーティングシステムを中心にして説明するが、Windows系オペレーティングシステムについても紹介する。また動作原理のみでなく、実際に使えることを目指して、具体的なコマンドの使い方についても解説する。 |
|
授業の目標 |
1.オペレーティングシステムの役割について理解を深める。 2.オペレーティングシステムの構成について理解を深める。 3.オペレーティングシステムの動作原理について理解を深める。 4.オペレーティングシステムのコマンドについて理解を深める。 |
|
授業計画 |
1週目:オペレーティングシステムの概要 2週目:オペレーティングシステムの役割(第1章) 3週目:オペレーティングシステムのユーザインタフェース(第2章) 4週目:オペレーティングシステムのプログラミングインタフェース(第3章) 5週目:オペレーティングシステムの構成(第4章) 6週目:入出力制御(第5章) 7週目:ファイル管理(第6章) 8週目:プロセス管理(第7章) 9週目:プロセス管理(第7章) 10週目:多重プロセス(第8章) 11週目:メモリ管理(第9章) 12週目:仮想メモリ(第10章) 13週目:ネットワークの制御(第11章) 14週目:セキュリティと信頼性(第12章) 15週目:システムの運用管理(第13章)オペレーティングシステムの性能と標準化(第14章、15章) |
|
教科書及び教材 |
野口健一郎著「オペレーティングシステム」オーム社 定価(2800円+税) パソコンにより各種オペレーティングシステムの実演を行う。 |
|
参考書 |
谷口秀夫著「オペレーティングシステム」昭晃堂 定価(3000円+税) 清水謙多郎著「オペレーティングシステム」岩波書店 定価(2800円+税) |
|
成績評価方法 |
定期試験により成績をつける。不合格の場合は再履修するものとする。 |
|
履修条件等 |
情報工学科の学科別科目「計算機システム」を履修することが望ましい。 |
|
教員からのメッセージ |
「オペレーティングシステム」はコンピュータシステムの基本的な構成要素であり、情報工学科の学生にとっては必ず理解すべき重要な科目です。
オペレーティングシステムは現在もリアルタイムで発展しつつある分野ですので、教科書に記載の無い内容や最新のトピックスについて,毎時間の授業の中で板書およびパソコンによる実演にて対応します。また、実際に使えることを目指して、具体的なコマンドの使い方についても分かりやすく解説します。
この科目を履修する諸君は、指定した教科書を持参して、授業には毎回必ず出席して下さい。定期試験の問題は教科書の履修と授業への出席を前提として作られます。 |
|
その他 |
|