授業のねらい |
多種多様な機械および機械システムを設計する際には,その機種や使用される分野に応じた設計法が求められる.しかしながら,多くの機械の主要部は,いくつかの代表的な機械要素で構成される.よって,共通する基礎知識や基盤となる技術情報を有しておく必要がある.本授業では,こうした機械要素の構造や特性を理解し,その部品選定や寸法決定などに必要な知識を獲得しながら,機械システムの設計の基礎を学ぶ. |
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授業の目標 |
機械システムの結合系,回転軸系,動力伝達系などに用いられる構成要素の基礎や規格の概要を把握し,静的あるいは定常的な特性評価および設計法の基礎を理解できるようになる. |
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授業計画 |
第1〜5週 | 基礎(概要,機械材料,強度設計,許容応力・安全率,はめあい・表面性状) | 第6〜8週 | 結合系(ねじ,継手,溶接) | 第9週 | 小まとめ,中間テスト | 第10〜12週 | 回転系(軸,キー,軸継手,転がり軸受,すべり軸受,シール) | 第13〜14週 | 伝達系(歯車,クラッチ,ブレーキ) | 第15週 | 総まとめ,定期試験 |
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教科書及び教材 |
教科書:和田稲苗編著「機械要素設計」実教出版,3,360円(税込) |
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参考書 |
1. | 日本機械学会編「機械工学便覧 B:応用編」,日本機械学会.[附属図書館蔵, 1F参考図書 530.3 ] | 2. | 伊藤美光著「機械要素のシステム設計」日刊工業新聞社.[附属図書館蔵,1F泉文庫 531.3] | 3. | 米山猛著「機械設計の基礎知識」日刊工業新聞社.[附属図書館蔵 ,1Fシラバス 531.9] | 4. | 畑村洋太郎編著「実際の設計」日刊工業新聞社.[附属図書館蔵, 1Fシラバス 531.9] |
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成績評価方法 |
成績は,定期試験60%,中間テスト20%,授業中の演習課題20%の比率で評価する.これを100点満点に換算して60点以上を合格とする. |
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履修条件等 |
機械工学分野の4力学(特に,材料力学,機械力学),機械設計製図ならびに機構学は,既に修得済み(あるいは履修中)であることが望ましい. |
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教官からのメッセージ |
授業中,簡単な演習問題を多く解いて頂く予定です.毎回,教科書,ノート,筆記用具,関数電卓を忘れずに持ってきて下さい. |
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その他 |
授業の進捗状況や諸般の事情により,授業計画の内容や日程に変更を生じる場合があります. |
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