科目概要

対象年度
2005
教育課程名
昼間コース 主専門教育課程 学科別科目
授業科目名
熱機関
Subject Name
Heat Power Engine
単位数
1
必修・選択の別
必修
対象学科・学年
機械システム工学科 3年
開講時期
後期
授業方法
授 業
担当教員
岸浪 紘機
教員室番号
B-218
連絡先(Tel)
Tel.0143-46-5302,  Tel. & Fax. 0143-46-5314
連絡先(E-Mail)
kisi@mmm.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい
 一国の経済・社会上大きな役割を担い、将来的にも一国の命運を左右しかねない(環境社会の将来を担うとされる燃料電池で高速飛行機は飛べず、重車両は動けない)熱機関(エンジン)の諸形態について習熟。一基3万Kwに達する舶用内燃機関は効率50%に達し、伝熱技術を駆使した廃熱回収器により総合効率は80%に達し経済性は益々加速されている。本授業では、機械工学を学ぶ学生に必要な熱エネルギ工学の応用分野である熱機関について、その発達と内燃機関、ボイラー、蒸気タービン、ガスタービンなどの諸形態とその作動原理、仕事率などの理解、機関固有のトルク、仕事、出力、燃料消費率などの基本事項の講義・習熟。さらに、これら機関を複合的に組合わせた複合機関の可能性について論ずる。
授業の目標
1.仕事及び仕事率、回転数とトルク等の基本的な理解と計算が出来る。
2.初期の熱機関の形態と原理が理解できる。
3.ボイラー・タービン系機関の概要の理解とボイラーの熱計算およびタービ ンの熱流体的な仕事と出力の計算、さらにサイクル的な計算が出来る。
4.火花点火式、圧縮着火式エンジンの概要の理解と与えられた条件下指圧線 図、平均有効圧、出力、燃料消費率などの算定が出来る。
5.ガスタービンの概要と熱交換器の重要性を指摘し、性能計算が出来る。
6.複合サイクル機関(含むコジェネ)の重要性について理解し、具体的な計算 が出来る。 
授業計画
  概 要
1.仕事および出力
2.初期の熱機関
 .1 ニュウコンメの大気圧機関
 .2 ワットのコンデンサー分離型機関
3.ボイラー・蒸気タービン系外燃機関
 .1 ボイラー概論
 .2 熱流動エネルギと回転エネルギ
 .3 蒸気タービン概論
4.内燃機関
 .1 2サイクルと4サイクル機関
 .2 火花点火式機関
 .3 圧縮着火式機関
 .4 指圧線図、吸入排気弁のオーバラップと平均有効圧
 .5 出力および効率(燃料消費率)
5.ガスタービン
 .1 定置軸出力型と再生サイクル
 .2 推進飛行型
6.複合サイクル機関
7.まとめ
教科書及び教材
 特定の教科書は用いないが、資料(図面)を授業毎に配布する。
参考書
原動機各論、浅沼 強 他、朝倉書店
熱機関演習、槌田 昭 他、学献社
熱機関工学、西脇 仁一、 朝倉書店
成績評価方法
 定期試験60点以上を合格とする。
履修条件等
 特になし。
教員からのメッセージ
 熱機関の原則を主軸に、熱工学(熱力学、伝熱学)と流体工学、振動工学などに関連付けたシステマチックな講義を努力している。
その他