科目概要

対象年度
2005
教育課程名
昼間コース 主専門教育課程 学科別科目
授業科目名
機能材料と加工
Subject Name
Functional Materials and These Processing
単位数
2
必修・選択の別
必修
対象学科・学年
機械システム工学科 3年
開講時期
後期
授業方法
講義を主体とし,教室内で小実験を行うことがある.
担当教員
田頭孝介(機械システム工学科生産基礎工学講座)
教員室番号
専門校舎 B-310
連絡先(Tel)
46−5319
連絡先(E-Mail)
tagasira@mmm.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい
学部3年前期の授業「機械材料学」では機械材料の基礎的性質や挙動に重点を置いて講義した.本授業科目では,高度で付加価値の高い機械や装置を設計・製造するときに必要な材料の特性,応用,加工について講義する.
授業の目標
1.機械には金属以外の多様な材料を使い得ることを理解する.
2.材料の特殊機能とその物理的・科学的原理を理解する.
3.機能材料の適用で従来形の機械・装置とは全く原理の異なるものを設計できることを理解する.
4.機能材料の適用で機械の駆動効率を低減できることを知る.
5.旧来法では加工できない特殊な材料の加工法と原理を理解する.
授業計画
第1週:金属の特殊機能(1) 形状記憶合金,
第2週:金属の特殊機能(2)アモルファス合金,
第3週:金属の特殊機能(3) 導電材料,
第4週:金属の特殊機能(4) 磁性材料
第5週:金属の特殊機能(5) 特殊用途の機械材料など
第6週:セラミックス材料(1)光関連機能材料
第7週:セラミックス材料(2)医療関連機能材料
第8週:セラミックス材料(3)自動車部品用材料など
第9週:プラスチック材料(1)音・振動関連機能材料料
第10週:プラスチック材料(2)医療関連機能材料など
第11週:難削材料の特殊な加工法1概説
第12週:難削材料の特殊な加工法2放電加工,電解加工
第13週:難削材料の特殊な加工法3電子ビーム加工,レーザ加工
第14-15週:最近の話題から

教科書及び教材
教科書は特にない.
必要な教材・資料は授業中に配布する.
参考書
(1) 矢島,市川,古沢共著:若い技術者のための機械・金属材料(増補版) 丸善,
(2) 本間基文,北田正弘:「機能材料入門」上・下 アグネ(1981)
(3) 斉藤 肇監修:「ファインセラミックスの活用」上・下 大河出版(1987)
(4) 機械設計便覧(第3版) 丸善(1992)


上記図書はすべて付属図書館にある.
成績評価方法
60点以上の者を合格とする.
成績は定期試験(筆記試験)90%,レポート10%の割合で評価する.なお.70%以上出席していない者は受験資格を失うので注意すること.試験は,電卓,ノート(コピーを貼付けたものでも良い),参考書1冊(但し図書館の蔵書は認めない)の持ち込みを許す.
再試験は行わない.
履修条件等
科目等履修生以外は「機械材料学(必修2単位)」を履修していること.
教員からのメッセージ
最近製造されている機械には,いかに金属以外の材料がつかわれているか? 従来の材料とは異なる性質を持った新素材が使われているか?
きっと驚くことと思います.
その他