授業のねらい |
機械が動くと,必ず動力学の問題が生じる。機械力学(Dynamics of Machinery)は機械の運動をその原因である力に基づいて明らかにしようとする学問である。本講義では,機械の動力学問題の解明に必要なニュートンの運動法則などの力学的諸法則・諸原理や解析力学の基礎事項を理解するとともに、それらの応用方法を修得することを目的とする。 |
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授業の目標 |
1.力学の基礎が理解できること。 2.仕事とエネルギーの関係が理解できること。 3.解析力学の基礎を修得し、応用できること。 4.1自由度系の振動問題を解けること。 5.回転機械の危険速度を見つけられること。 6.2自由度系の固有振動数を解析できるこ。 |
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授業計画 |
1. 力学基礎(6週) 1.1 ベクトル 1.2 力および力のモーメント 1.3 偶力 1.4 質点および質点系の力学 1.5 剛体の力学 2. 1自由度系の振動(4週) 2.1 モデリング 2.2 自由振動 2.3 強制振動 3. 2自由度系の固有振動数と固有モード(1週) 4. 仕事とエネルギー(1週) 4.1 仕事 4.2 運動エネルギー 4.3 ポテンシャルエネルギ− 5. 解析力学の基礎(2週) 5.1 自由度 5.2 仮想仕事の原理 5.3 一般化座標ダランベールの原理 5.4 ラグランジェの運動方程式 6. 回転機械の力学(1週) 6.1 つり合いの条件 6.2 剛性ローターのつり合わせ 6.3 弾性ローターの危険速度 6.4 回転軸の2次的な危険速度 |
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教科書及び教材 |
工業力学入門,森北出版株式会社,伊藤勝悦著 \2100+tax のほか,適宜プリントを配布する。 |
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参考書 |
1.亘理 厚「機械振動」丸善 2.原 文雄「機械力学」裳華房 3.末岡淳男,金光陽一,近藤孝広「機械振動学」朝倉書店 4.佐藤秀紀,岡部佐規一,岩田佳雄「演習機械振動学」サイエンス社 5.鈴木浩平,西田公至,丸山晃市,渡辺 武,「機械工学のための振動・音響学」サイエンス社 6.小寺忠,矢野澄雄,「演習で学ぶ機械力学第2版」,森北出版 7.太田博,加藤正義,「わかりやすく例題で学ぶ機械力学」,共立出版 |
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成績評価方法 |
中間試験(20%)と期末試験(80%)の成績によって評価する。100点満点中60点以上を合格とする。出席率が実施授業回数の2/3に満たない学生は再履修となる。(ただし,中間試験を行わない場合は,期末試験の成績のみで評価する。) |
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履修条件等 |
・履修要件 解析I,解析II,工業数学,物理学A ・この科目を必要とする科目 飛行力学 振動・騒音 |
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教官からのメッセージ |
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その他 |
・学科の学習・教育目標との対応 (A)-3 物理等の自然科学に関する知識とそれらの応用能力 (A)-4 機械システム工学に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力 ・JABEEの学習・教育目標との関連 (c)数学,自然科学および情報技術に関する意識とそれらを応用できる能力 (d)-2 機械工学の主要分野のうち各プログラムが重要と考える分野に関する知識と,それらを問題可決に応用できる能力。 |
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