科目概要

対象年度
2005
教育課程名
昼間コース 主専門教育課程 学科別科目
授業科目名
機械製図
Subject Name
Mechanical Engineering Drawing
単位数
(2)
必修・選択の別
必修
対象学科・学年
機械システム工学科 2年
開講時期
前期
授業方法
製図,演習
担当教員
風間俊治(KAZAMA,Toshiharu)(機械システム工学科・設計制御工学講座),
藤木裕行(FUJIKI, Hiroyuki)(機械システム工学科・生産基礎工学講座),
長船康裕(OSAFUNE, Yasuhiro)(機械システム工学科・生産基礎工学講座),
湊亮二郎(MINATO, Ryojiro))(機械システム工学科・航空基礎工学講座)
教員室番号
B310-3(風間),A201(藤木),B216(長船),B222-2(湊)
連絡先(Tel)
0143-46-5349(風間),5323(藤木),5326(長船),5378(湊)
連絡先(E-Mail)
kazama@mmm.muroran-it.ac.jp(風間),fujiki@mmm.muroran-it.ac.jp(藤木),osafune@mmm.muroran-it.ac.jp(長船),r-minato@mmm.muroran-it.ac.jp(湊)


シラバス

授業のねらい
 JIS B0001-2000「機械製図」にしたがって,JIS規格にあった正しい製図法を学ぶ.また,簡単な機械要素部品の強度計算を行い,機械設計の基礎を修得する.さらに,CADの基礎を学び,コンピュータを用いた製図を行う.これらを通して,構想力および構想したものを図面や設計書で表現する能力を培い,機械製図に習熟することを目標とする.なお,種々の学問,技術の総合応用能力の基礎を養うことを狙って,「機械工作法実習」と連携させた単元において,製図から製作までを通した「ものづくり」を体得する.
授業の目標
 写図,製図等の実習を通して,JISに則った正しい製図法を修得するとともに,簡単な機械要素の強度計算およびCADソフトを用いた製図を経験することにより,機械設計の基礎ならびCAD製図の手法を身につける.さらに,各自の図面をもとに,実際に機械加工を行い,「ものづくり」の楽しさと難しさを学ぶ.
授業計画
第1週 オリエンテーション(授業計画の説明,他)
第2週 機械製図法,概論(ビデオによる製図法の説明)
第3〜4週 機械製図法,表面性状の講義,パッキン押えの写図
第5〜7週 ねじの表し方,ねじの規格の講義,ボルト・ナットの製図
第8週 CADの基礎[豆ジャッキの製図]
第9〜11週 寸法公差,はめあい,各種キー,キー溝の講義,フランジ形固定軸継手の強度計算と計算書作成
第12〜14週 CAD[フランジ形固定軸継手の製図]
第15週 まとめ
教科書及び教材
吉沢武男編著,新編JIS機械製図(第3版),森北出版.定価 1785円(税込),(平成17年現在)
参考書
1. 日本規格協会編,JISハンドブック 製図,日本規格協会.[附属図書館蔵,NDC8:509.13,509.13/v.59]
2. 日本規格協会編,JISハンドブック 機械要素,日本規格協会.[附属図書館蔵,NDC8:509.13,509.13/v.7]
3. 日本機械学会編,新版 機械工学便覧 B1機械要素設計・トライボロジー,丸善.[附属図書館蔵,NDC8:530.36,530.3/B1]
4. 大西清著,JISにもとづく標準製図法,理工学社.[附属図書館蔵,NDC8:501.8]
成績評価方法
 毎回の出席が原則である.提出課題(写図・製図・CADの各図面および計算書.口頭試問を含む)により評価する.提出期限を過ぎた場合は,減点対象となる.すべての課題が受理されなければ単位認定されず,再履修となる.なお,事情により,指定された期限内に課題を提出することができない(あるいは提出の見込みが立たない)場合には,できるかぎり早急に,担当教員まで申し出て,指示を仰ぐこと.
履修条件等
(「その他」の項を参照)
教員からのメッセージ
 提出課題(演習問題,写図,製図,CAD図面,計算書等)が多いので,授業中の積極的な参加のみならず,授業時間外の自主的な学習ならびに精力的な課題への取り組みが強く求められます.機械工学を修得する上で非常に重要な授業のひとつであり,機械システム工学科の必修科目でもあります.皆さん,途中であきらめないで,最後までがんばって下さい.
その他
・ 学科の学習・教育目標との対応
  (A)-4 機械システム工学に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力
・ JABEEの学習・教育目標との関連
  (e) 種々の科学,技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
  (d)-(2) 機械工学の主要分野(材料と構造,運動と振動,エネルギーと流れ,情報と計測・制御,設計と生産・管理,機械とシステム)のうち各プログラムが重要と考える分野に関する知識と,それらを問題解決に応用できる能力.なお,各分野の内容要件については別に定める.
・ 科目間の連携
  [必要とする主要科目]図学I,II,機構学,材料力学I
  [必要とされる主要科目]機械工作法実習,機械システム設計学,コース別設計法,卒業研究I,II(テーマに依存)
・ 補足
  本年度は,「ものづくり」授業の試行も兼ねて,「機械工作法実習」と一部連携させた内容を取り扱います.具体的には,ボルト・ナットの応用例として「豆ジャッキ」を採り上げます.これを「機械製図」においてCAD製図して,「機械工作法実習」において実際に製作します(日程の都合上,一部のグループで,順番が前後する場合があります).