科目概要

対象年度
2005
教育課程名
昼間コース 主専門教育課程 学科別科目
授業科目名
熱力学演習
Subject Name
Exercises in Thermodynamics 
単位数
1
必修・選択の別
選択
対象学科・学年
機械システム工学科 1年
開講時期
後期
授業方法
演習問題(3問程度)を配布、約60分で解答、提出する。その後、30分程度で模範解答し質疑を行なう。教科書、参考書、電卓を持参すること。
担当教官
高橋洋志、岸浪紘機、媚山正良、河合秀樹
教官室番号
B-211(高橋)、B-218(岸浪)、B-220(媚山)、B-219(河合) 



連絡先(Tel)
5303(高橋)、5302(岸浪)、5305(媚山)、5304(河合)
連絡先(E-Mail)
takahasi@mmm.muroran-it.ac.jp、 kisi@mmm.muroran-it.ac.jp 
jrc98@mmm.muroran-it.ac.jp、 hdkawai0@mmm.muroran-it.ac.jp 


シラバス

授業のねらい
熱は手にとってみることが出来ない、また熱力学で出てくる「エンタルピー」や「エントロピー」の概念は抽象的であるので理解しにくい.従って,熱力学の知識を身に付けて実力を養うためには,具体的な問題を、数値を入れて解くこと以外に方法はない.この演習で学ぶのは熱力学の第一法則,第二法則などの基礎中の基礎の部分である.カリキュラムでは「熱力学I」の講義と併行してこの演習を進める様になっており効果的である.「熱力学I」を理解しておかないと「熱力学II」や「熱機関」で学ぶ応用へは進みにくい.熱力学はエンジニアの必須科目であることが理解できるためにも基礎をしっかり身に付けよう.
授業の目標
「熱力学I」の進行に合わせて実施。多くの問題を試験形式で解く。
(1)熱力学第一法則により系に出入りする熱量,仕事量が計算出来る。
(2)サイクルの基本概念を理解して熱効率、動作係数が計算できる。
(3)理想気体の各種状態変化が計算できる。
(4)最初の定期試験での熱力学I合格率を60%以上にできる。
授業計画
教授内容項目                    

1)温度、比熱、顕熱と潜熱(熱量計算) 

2)温度、比熱、顕熱と潜熱(熱量計算) 

3)熱と仕事, 内部エネルギー         

4)エネルギー保存則1                

5)エネルギー保存則2                

6)エネルギー保存則3                

7)サイクルの熱効率1                

8)サイクルの熱効率2                

9)カルノーサイクルの熱効率         

10)理想気体の状態方程式                

11)理想気体の比熱                       

12)理想気体の状態変化1 

  (熱量,仕事量及びエントロピーやエンタルピー変化の計算など) 

13)理想気体の状態変化2 

14)理想気体の状態変化3 

15)Q&A及び授業評価 



教科書及び教材
教科書:北山直方著「図解 熱力学の学び方」オーム社
参考書
自ら適当な参考書を選ぼう.例えば、「工業熱力学の基礎}(基礎機械工学−3)斉藤 孟著、サイエンス社
成績評価方法
授業回数の80%以上出席した者を対象とし、演習問題の平均点が100点満点中60点以上を合格とする。
履修条件等
教科書,参考書を持参し、電卓を用意すること.配布された演習問題を時間内に解答して提出する。  



教官からのメッセージ
基本法則に立って繰り返し学習することが必要であり,熱力学には一夜漬けの勉強は向かない.粘り強く、出来るだけ多くの問題に普段から挑戦してください。この科目出席に当たっては講義の復習が必要です。 
その他
【学科の学習・教育目標との対応】 
(A)-4 機械システム工学に関する知識とそれらを問題解決に応用できる
   能力 

【JABEEの学習・教育目標との関連】 
   (d)-(2) 機械工学の主要分野(材料と構造,運動と振動,エネルギーと流れ,情報と計測・制御,設計と生産・管理,機械とシステム)のうち各プログラムが重要と考える分野に関する知識と,それらを問題解決に応用できる能力.各分野の内容要件は別途定める. 

【科目間の連携】 
 [必要とする主要科目]
  熱力学I,工業数学,解析,物理学

 [必要とされる主要科目]
  熱力学II,卒業研究I,II(テーマによる)