科目概要

対象年度
2005
教育課程名
昼間コース 主専門教育課程 学科別科目
授業科目名
土木鉄筋コンクリート構造学
Subject Name
Reinforced Concrete Structures
単位数
1(2)
必修・選択の別
必修
対象学科・学年
建設システム工学科 土木コース 3年
開講時期
通年
授業方法
講義および演習
担当教官
菅田紀之 (SUGATA, Noriyuki)(建設システム工学科・構造工学講座)
教官室番号
D-203
連絡先(Tel)
0143-46-5220
連絡先(E-Mail)
sugata@mmm.muroran-it.ac.jp


シラバス

授業のねらい
 鉄筋コンクリート(RC)部材およびプレストレストコンクリート(PC)部材は、防災施設等の土木構造物の主要な構成部材である。本授業ではRC部材およびPC部材の耐荷性状等を理解し,部材の設計を,限界状態設計法を用いて行うための知識を習得する。また、技術者倫理に関する事例を通して技術者のあるべき姿を考える。
授業の目標
1. RC部材およびPC部材の概要を理解し説明を行うことができる。
2. 設計法について理解し説明を行うことができる。
3. 部材の耐荷性状を理解し説明を行うことができる。
4. 部材の耐力および応力度算定式を誘導することができる。
5. 部材として必要な性能を満足しているか、限界状態設計法を用いて検討することができる。
6. 技術者の倫理的問題の重要性について理解し説明を行うことができる。
授業計画
前期
 1週目  鉄筋コンクリートの概要
 2週目  設計法
 3週目  材料
 4週目  曲げを受ける部材の挙動および破壊、曲げ耐力の算定法
 5週目  長方形断面部材の曲げ耐力
 6週目  単鉄筋T形断面部材の曲げ耐力、曲げを受ける部材の断面設計
 7週目  曲げと軸方向力を受ける部材の挙動、軸方向圧縮力を受ける部材の耐力
 8週目  曲げと軸方向力を受ける部材の耐力
 9週目  せん断を受ける部材の挙動・破壊、せん断補強鉄筋の無い部材のせん断耐力
10週目  せん断補強鉄筋を有する部材のせん断耐力、棒部材の斜圧縮破壊耐力、押抜きせん断耐力
11週目  曲げを受ける部材の応力度
12週目  曲げと軸方向力を受ける部材の応力度
13週目  部材のひび割れ、塩化物イオン濃度
14週目  部材のたわみ
15週目  部材の疲労


後期
 1週目  PCの概要
 2週目  PC構造物の例
 3週目  施工方法
 4週目  プレストレス力およびプレストレス力の損失
 5週目  有効プレストレス力
 6週目  曲げを受けるPC部材の応力度
 7週目  曲げを受けるPC部材の使用性照査、せん断を受けるPC部材の応力度および使用性照査
 8週目  プレストレス力の計算
 9週目  PC部材の応力度の計算
10週目  PC部材の安全性照査
11週目  PC部材の曲げ耐力およびせん断耐力
12週目  PC部材の耐力の計算
13週目  コンクリート構造物の耐震性能照査法
14週目  コンクリート構造物の設計・施工と技術者倫理1
15週目  コンクリート構造物の設計・施工と技術者倫理2
教科書及び教材
教科書:小林和夫著「コンクリート構造学 第3版」森北出版 定価(3000円+税)
授業に使用する必要な資料は適時配布する。
参考書
土木学会編「2002年制定 コンクリート標準示方書[構造性能照査編]」土木学会 定価(4800円+税)(図書館に所蔵あり)
土木学会編「2002年制定 コンクリート標準示方書[耐震性能照査編]」土木学会 定価(6000円+税)(図書館に所蔵あり)
日本道路協会「道路橋示方書(I共通編・IIIコンクリート橋編)・同解説」道路協会 定価(6000円+税)(図書館に所蔵あり)
日本道路協会「道路橋示方書(V耐震設計編)・同解説」道路協会 定価(6800円+税)(図書館に所蔵あり)
成績評価方法
 60点以上を合格とする。その成績は、定期試験80 %、レポート20 %の割合で評価する。ただし、75 %以上の出席を条件とする。不合格者に対しては一度だけ再試験を実施します。再試験によっても不合格の場合には再履修すること。
履修条件等
 材料の力学、構造力学Iおよび構造材料学の内容を理解していることが望ましい。
教官からのメッセージ
 授業において多くの演習を行います。また、レポートを複数回課します。他人の演習やレポートを単に写すようなことをしていると理解不足となり、単位の修得が難しくなります。自分の頭で考えることを忘れないようにしてください。
その他
土木コースの学習・教育目標との関係
○ (B)人間性
○ (C)将来能力
◎ (D)土木専門基礎
○ (E)実験実習
○ (F)環境防災