対象年度 | 2004 |
教育課程名 | 博士前期課程 共通科目 |
授業科目名 | 認知と言語 |
Subject Name | Cognition and Language |
単位数 | 2 |
必修・選択の別 | 選択 |
対象学科・学年 | 全専攻1年 |
開講時期 | 後期 |
授業方法 | 講義及び演習 |
担当教官 | 橋本邦彦(HASHIMOTO, Kunihiko)(共通講座・言語科学講座) |
教官室番号 | N-664 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5833 |
連絡先(E-Mail) | kuni3587@mmm.muroran-it.ac.jp |
授業のねらい | 本授業では、英語表現とそれに対応する日本語訳とを対比させて、翻訳を通して垣間見ることのできる日英語の発想と論理の違いを、具体的な例を参照しながら考えていく。 |
授業の目標 | 1.英語から日本語へ翻訳する場合に浮かび上がってくる相違点を理解 することができる。 2.日本語から英語へ翻訳する場合に浮かび上がってくる相違点を理解 することができる。 3.これらの相違点の背後には言葉自体の問題のほかに、文化と関係す る問題や世界を把握する仕方と関係する問題が存在することを理解 する。 4.以上を踏まえて、英語(日本語)をよりよく使用できるようにす る。 |
授業計画 | 第1週目 自己紹介、授業の進め方、授業の概要 第2週目 簡単な語句と訳語 第3週目 前置詞の多義性と訳語 第4週目 onの用例 第5週目 youの用例と訳語 第6週目 語順と状況の生起順 第7週目 日英語の発想の違い(1):「端」の拡張 第8週目 日英語の発想の違い(2):数量表現、goとcome 第9週目 日本語表現に何を加えるか(1):口数の少ない日本語 と述語の中の2つの動詞 第10週目 日本語表現に何を加えるか(2):末尾の前置詞、日本 語の指示表現、someの追加 第11週目 日本語表現から何を削るか(1):英語表現に見られる省 略、日本語の冗長な表現 第12週目 日本語表現から何を削るか(2):日本語の擬声語・擬態 語 第13週目 日本語表現から何を削るか(3):日本的風物の翻訳 第14週目 英語と日本語の発想と論理の違いを見つけよう(1) 第15週目 英語と日本語の発想と論理の違いを見つけよう(2) |
教科書及び教材 | 巻下吉夫・瀬戸賢一著『文化と発想のレトリック』(研究社出版、2,400円+税)中の第I部「翻訳に見る発想と論理」を用いますが、第1週目にテキストとなる箇所をプリントして各自に配布する。 |
参考書 | マーク・ピーターセン著『日本人の英語』岩波新書(図書館に所蔵あり) |
成績評価方法 | 60点以上を合格とする。その成績は、レポート60%、発表40%の割合で評価する。不合格者には、再度テーマを与えてレポートを課し、60点以上を合格とする。 |
履修条件等 | 特になし。 |
教官からのメッセージ | テキストを輪読しながら、内容についてディスカッションする予定である。 |
その他 | |