対象年度 | 2004 |
教育課程名 | 博士前期課程 共通科目 |
授業科目名 | 社会情報特論 |
Subject Name | AdvancedStudyonSocialInformation |
単位数 | 2 |
必修・選択の別 | 選択 |
対象学科・学年 | 全専攻1年 |
開講時期 | 後期 |
授業方法 | 講義 |
担当教官 | 若菜 博(共通講座・「人間・社会科学講座」) |
教官室番号 | Y205(総合研究棟) |
連絡先(Tel) | 0143-46-5818 |
連絡先(E-Mail) | wakana@mmm.muroran-it.ac.jp |
授業のねらい | 人間を含む自然および社会は,物質とエネルギーと情報とで構成されている。そして,情報は,まず「物質とエネルギーのあり方や変わり方などを制御したり調節したりする役割をしているパターン」としてとらえることができる。このとらえ方の場合,自然情報と社会情報の差異は未分化である。しかし,なぜ社会情報には「光」と「陰」が発現すると言われるのか。情報の発生基盤を自然の歴史性・階層性の中でとらえることが一つの解答となりうる。また,とりわけ現代における人間社会の情報量の指数関数的拡大は,ヒトの遺伝的進化との矛盾を生じさせ,社会情報に対する人間主体の確立が重要な課題となる。この課題について,災害情報学および科学教育学の場面に即しながら,問題提起を試みる。 |
授業の目標 | (1)自然の歴史性・階層性と情報過程の層序を理解する。 (2)災害情報学の課題と方法を理解しする。 (3)科学教育における情報化の課題・内容・実践事例を知る。 |
授業計画 | 1 自然の歴史性・階層性と情報過程の層序 (1)自然の歴史的発展過程と階層構造の生成 (2)自然の階層構造と情報過程 (3)情報過程の層序と社会情報過程の特質 2 災害情報学の課題と方法 (1)2000年有珠山噴火と災害情報 (2)1995年阪神淡路大震災と災害情報 3 科学教育における情報化の問題 (1)情報化と教育コミュニケーションの関係 (2)情報化と「体験」 (3)情報化が教育社会に与える影響 (4)インターネットを介した教育実践研究の例 なお,授業の進捗状況,受講生の意見などによっては,計画を若干変更することもありえる。 |
教科書及び教材 | 教科書: (1)島村英紀著『公認「地震予知」を疑う』柏書房,2004年,定価(1400円+税)(図書館に2冊所蔵:1Fシラバス 453.38)。 |
参考書 | (1)田中 一著『情報とは何か』新日本出版社,1994年,定価(2913円+税)(図書館に3冊所蔵あり)。 (2)東京大学社会情報研究所編『社会情報学?システム』東京大学出版会,1999年,定価(2600円+税)(図書館に1冊所蔵あり)。 (3)吉川弘之著者代表『防災』東京大学出版会,1996年,定価(2600円+税)(図書館に1冊所蔵あり)。 (4)日本居住福祉学会編/片山善博・村田幸子・市川禮子・皆川靱一・隅谷三喜男・早川和男著『知事の決断』京都修学社発行/英伝社発売,2004年,定価(1000円+税)(図書館に2冊所蔵:365.31)。 |
成績評価方法 | 次の割合を目途に成績評定する: ○授業での討論への寄与 20% ○毎回の授業でのミニレポート 50% ○学期末に提出するレポート 30%。 |
履修条件等 | とくになし。 |
教官からのメッセージ | |
その他 | |